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新動物園の開業は来年夏以降 ノースサファリ継承意欲の会社「採算は度外視」社長が展望語る

ノースサファリサッポロに残る違法建築物は、12月26日に撤去期限を迎えました。

運営会社から事業を引き継ぐ意向を示している会社の社長が取材に応じ、2026年の夏以降に新たな動物園を開業したいと展望を語りました。

(阿部記者)「建物の撤去期限を迎えたノースサファリサッポロです。入り口から園内を見ると多くの建物が残っていて動物の声も聞こえます」

閉園からまもなく3か月が経つノースサファリサッポロ。

いまなお200頭以上の動物が残り、期限を迎えた違法建築物の撤去は一向に進んでいません。

札幌市は年明けにも立ち入り検査し、状況によっては「除却命令」の行使も検討するとしています。

(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「いい形があればご協力・お手伝いさせていただければというスタンス」

こうした中、運営元の「サクセス観光」から事業を引き継ぐ意向を示したのが、東京の投資会社「ビーチキャピタル」です。

社長がSTVの電話取材に応じ、いま進めている計画の内容を明らかにしました。

(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「現存のサクセス観光がやっている場所でできないかと考えている。撤去するものは撤去して、新たに土地を取得して(札幌市に)申請して許可がおりたら動物用の建物を建てていく」

いまの敷地内に新たな建物を建て、動物園を開設するという計画案だといいます。

投資や資産管理などを手掛けるビーチキャピタルですが、新たな動物園については採算は度外視していると主張しています。

(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「動物200頭以上がいまよりもいい環境で生きていけるような形をいち早くつくらなければならない。私がサクセス観光にお願いしているのは、動物に対するエサを削るとか従業員を整理して暖房費を削るような動物の環境が悪くなることは絶対しないことを条件にしている。いまの状態でサクセス観光がやるのは苦しいという話は聞いているので、私たちで(支払う)ことは考えている」

また、サクセス観光で働く従業員はそのまま雇用する考えです。

(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「動物はデリケートなので、動物の飼育員は全員そのまま残ってもらおうと話をしている」

新たな動物園のオープン時期についてはー

(ビーチキャピタル 赤澤芳樹社長)「夏ぐらいから雪が降る前には完了したいと思っているが、いろいろ無理を聞いてもらわないとできないかなと想像ですけど」

残された動物を守り、健全な運営は実現できるのか。

ビーチキャピタルは年明けにも札幌市に計画書を提出するとしています。

12/27(土) 08:06

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