玄関前に雪積もり…「無理やりドアで押しのけた」停電でストーブ使えない家も 大雪で日常生活に影響
12月15日の北海道内は、急速に発達する低気圧が根室沖を通過する影響で大荒れの天気となっています。
道内では各地で停電が発生し、日常生活にも影響が出ています。
(松本カメラマン)「北見市内の住宅街にやってきました。雪・風が強くて見通しがあまりききません」
横殴りの強い風が吹き、吹雪となった北見市内です。
信号機は雪ですっぽりと覆われています。
(北見市民)「雪は湿って重たいしどうもならんわ。こんなひどいのは初めてだね」
街灯や信号機の停電も発生していました。
北見市内では玄関前に積もった雪でドアが開かない住宅も。
(北見市民)「無理やりドアで雪を押しのけて、なんとかストーブの排気口と玄関だけは開くように除雪はしたんです。家から出ることも車も出せない状況なので、仕事は休みになりました」
日中になっても幹線道路は車も少なく、時折ホワイトアウトになっていました。
道路には雪で埋もれてしまった車も見られました。
(職場に向かう人)「吹きだまりが背丈くらいあったのでこれは困ったなと。12月にこんなになるのはあんまりないかなと」
14日正午からの雪雲の様子です。
急速に発達した低気圧が太平洋側からオホーツク海側に進み、記録的な大雪となったところがありました。
帯広市では午前2時までの24時間に降った雪の量が51センチに到達して、臨時休業となる店もありました。
紋別市では暴風雪の影響で電線が切れて停電していました。
紋別市では午前8時前に最大瞬間風速23.4メートルの突風を観測。
また、上標津では観測史上最も強い40.5メートルを記録しました。
(武田記者)「釧路市興津地区です。一夜にしてこれだけの量が降りました。そしてあちら信号が消えていて停電となっています」
停電は道内各地で発生。
一時、最大でおよそ3万5000戸が停電しました。
そして、えりも町では電柱がぽっきりと折れて電線が道路をふさいでいました。
えりも町内では現在も停電の復旧作業が続いていて、町内の住宅では、家のストーブが使えないためポータブルストーブを出して暖をとる人の姿もありました。
(住宅が停電した人)「ポータブルストーブを2台出して使っています」
町は停電をうけて、町内9か所に避難所を設けました。
現時点ではおよそ10人が暖をとるために避難しているといいます。
(停電で避難した人)「電気とか全部消えていた。カイロがあったから何とか」
この大雪は札幌でもー
(百瀬記者)「札幌市豊平区の住宅街です。市内はプラス気温だったため湿った雪が降りまして、持ってみますとずっしりと重たい雪が積もっています」
札幌では午前1時時点で積雪が48センチと今季一番の積雪になりました。
夜の間もプラスの気温となったため、雪は湿った重い雪となり、体に堪える雪かきとなっていました。
(札幌市民)「重いです。とても重いです」
(札幌市民)「だんだん(雪の重さが)体にくる」
大荒れの天気の影響で午前10時現在、道内の小中学校などあわせて507校が臨時休校となっています。
道内は15日まで強い冬型の気圧配置が続きますが、16日は次第に緩む見込みです。
大雪となったところでは引き続き、交通障害や落雪、雪崩に注意が必要です。