【映像】救助されるダイバー 9人が一時行方不明 トドと泳ぐツアー中…専門家は出航判断に疑問
北海道稚内市の沖合で4月4日、ダイバー9人が一時行方不明になった事故で、ツアー会社が取材に応じ、「船長が見ていた方向とダイバーが浮上した場所が逆だった」と話しました。
こちらは第一管区海上保安本部が6日に公開した映像です。
棒状のものにつかまったダイバーの集団が救助される様子が映っています。
4日午前11時ごろ、「稚内市宗谷岬沖・弁天島でダイビングをしていたダイバー9人が予定時刻を過ぎても戻ってこない」と、ダイビングツアーを実施していた業者から通報がありました。
稚内海上保安部によりますと、行方不明になった位置からおよそ5.4キロほど南東に流され、約3時間半後に全員救助されました。
けが人はいなかったということです。
ダイビングの目的はトド。
一緒に泳ぐことなどを売りにしたツアーでしたがー
(稚内ダイビングサービス 矢部拡代表)「浮上してもう船が迎えにくるという状況が基本だったんですけど、たまたま船長が見ていた方と我々が浮上した方が逆だったので、そのまま気づかないで流されていった。コミュニケーションがうまくとれなかった」
専門家は出航判断に疑問を呈しています。
(日本水難救済会 遠山純司理事長)「ここの海域は従来から日本海から宗谷岬を通ってオホーツクに入る非常に強い流れがあると知られています。非常にそのリスクの高い海でダイビングをするという判断に至った、これが今回の事故の一番大きな原因」
また、気象庁によると、宗谷地方には当時、波浪注意報と強風注意報が出されていて、この点についても注意を呼びかけます。
(日本水難救済会 遠山純司理事長)「波浪注意報が出されているということは最大3メートルの波が来るという予報なんですね。横から3メートルの波を受けたら瞬時に転覆する可能性があるというふうに考えなければなりません」
一歩間違えば重大な事態につながっていた今回の事故。
海でのレジャーはより慎重な判断が求められます。