遺体見つかり「家族は泣き崩れた」女子高校生の父親の思い 内田梨瑚被告にきょう判決 旭川地裁
旭川市で女子高校生を橋から転落させ殺害した罪などに問われている内田梨瑚被告(23)の裁判では、2026年6月22日に判決が言い渡されます。
内田被告は初公判で、殺人罪などについて否認していて、裁判の争点は、殺人の実行行為や殺意があったのかどうか、共犯者との共謀の有無などです。
「娘の姿はあまりにも残酷で、家族はその場で泣き崩れた」
6月8日の裁判では、意見陳述で女子高校生の父親が出廷。内田被告を見ながら娘への思いを述べました。
◆父親の意見陳述
「私は本件被害者の父親です。事件から1か月たって遺体で見つかったと妻から涙声で聞いた。白い布に包まれ、透明なビニールに包まれ、娘の姿はあまりにも残酷で家族はその場で泣き崩れたのを今でも思い出します。頑張ったね、帰ってきてくれてありがとうと声をかけることしかできませんでした。」
父親は内田被告の方を向いて「私は娘のことが大好きでした」と述べたあと、「最後になりますが、裁判官裁判員のみなさまどうかどうかあいつを(内田被告を指さして)私の娘が望む判決を下してください。よろしくお願いします」と裁判官らに向かって訴えました。
女子高校生の母親は代理人を通じて「仇討ちが許される時代なら、すべて同じ目にあわせてやりたい。極刑しかありえない」などと訴え、弁護人は「女子高校生の命と夢を奪い、遺族に深い悲しみをもたらした。それを考慮すると可能な限り厳しい刑罰を求める」と述べました。
◆内田被告の最終陳述
裁判長から、最後に言っておきたいことを問われた内田被告は「きょうまで8回の裁判を通して、改めて結果の重大さを身に染みて感じました。今後も反省、謝罪、償いの日々を送ります。以上です」と淡々と述べました。
検察は「内田被告の行為は女子高校生の人格の尊厳を踏みにじるもの」「全裸にして動画を撮影するなど心身ともに極限まで追い込んだ挙げ句、全裸で生きたままの状態で川に落下させて殺害した残虐さは無期懲役を求刑することも十分考えられる」などとしながらも、「小西受刑者に対する量刑とのバランスも考慮すべき」として懲役27年を求刑しました。
一方、弁護側は、改めて「内田被告には殺意がなかったし、実行行為もなかった」「小西受刑者の証言は信用できない」などと主張。
「偶発的に起きた計画性のない犯行」で「すべて内田被告の責任とは言えない」などとして、情状酌量を求めました。
内田被告は殺人と不同意わいせつ致死、監禁の3つの罪に問われていて、起訴状などによりますと2024年4月、旭川市の神居大橋で留萌市に住む女子高校生(17)を全裸にしたほか、橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」と言うなどして川に落とし殺害したとされています。
裁判は6月8日に結審し、22日に判決が言い渡されます。
※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。