バス運転手が不足するなか…千歳市内の路線バス増便! 8千万円以上かけて新規参入する会社も 北海道
千歳市では4月からバスの便数が増え、新しい路線も開設されました。
北海道内各地でバス運転手不足による路線の廃止や減便が相次ぐ中、なぜ増便できたのでしょうか。
千歳市内の路線バスです。
4月1日、一部の路線で“増便”されました。
平日1日あたりの全体の便数は、今回のダイヤ改正前よりもおよそ2割多い285便になりました。
(利用者)「時間だけ変わったのは知っていたけど、増えていたのは知らなかった。増えたら増えた分だけいいのかなと思います」
千歳市ではこれまで、バスの便数は減少傾向でした。
2022年度は平日1日当たり321便ありましたが、昨年度は236便まで減っていました。
そんな状況が変わった理由の1つが、最先端の半導体の量産を目指す「ラピダス」の建設です。
ラピダスが千歳に進出した3年前に比べ、市内には半導体関連企業が増え、市の税収も34億円増加しました。
その一部がバス事業に関することに活用されているといいます。
(千歳市交通政策課 西河琢課長)「おかげざまで税収は若干増えている。できる限り市民の利便性、市民生活の向上に還元するのが私たちの使命ですので」
また、4月からJRの駅とラピダスや新千歳空港を結ぶ新たなバス路線も開設されました。
これをうけ、空港連絡バスをメインとしていた北都交通は、路線バス事業に新規参入しました。
(藤得記者)「運賃箱や運賃の表示板を新たに導入しました」
新規参入にあたり、車両や新たな機材の購入にかかった費用は8000万円以上と決して小さな額ではありませんでしたが、採算がとれるという判断でした。
(北都交通 佐藤晃彦取締役)「雇用を守れて需要として成り立つ柱を作りたいということで、通勤バスや生活路線バスは当社としても魅力があった。地域に必要とされている以上、責任は全うしたい」
市もバス路線維持のために今年度予算に3500万円を計上し、バス事業者への補助制度を拡大しています。
(千歳市交通政策課 西河琢課長)「公共交通については市民の利便性を確保するための基盤。市民のみなさまにはバスを利用していただいて、今後も持続可能な公共交通にご協力いただければ」
バスの増便や新たな路線の開発がマチの発展につながるのか、今後の結果も注目されます。