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●アルツハイマー病 世界初の治療薬「レカネマブ」の承認了承
●北見市留辺蘂付近で「記録的短時間大雨情報」　道路が冠水　
●土砂流出のＪＲ石北線　２週間ぶりに運転再開　　「タマネギ列車」も通常運行へ
●釧路町でハンター駆除のクマ　ＯＳＯ１８と判明　知らずに駆除か
●札幌冬季五輪招致　秋元市長「改めて民意の確認必要」と認識
●国民民主代表選きのう告示　玉木代表と前原代表代行の一騎打ち
●ビッグモーター“街路樹”問題　神奈川県が被害届提出
●ハワイ山火事行方不明者１０５０人　発生から２週間、死者の身元確認難航
●古川聡さんがクルードラゴン打ち上げ地に到着　半年間ＩＳＳ滞在へ
【速報】北朝鮮「衛星ロケット」打ち上げ計画を通知　今月２４日～３１日

●きのうのメジャーリーグ
　カブス鈴木誠也選手が１２号ソロホームラン
●きょうのメジャーリーグ
　エンゼルス戦がハリケーンで中止　２４日ダブルヘッダー実施
●アメリカ独立リーグ・筒香嘉智選手がジャイアンツとマイナー契約へ
●バスケＷ杯男子　日本代表１２人発表　初選出は９人
●夏の甲子園　あす決勝　仙台育英ＶＳ慶応
●３６年ぶり道内開催　全国高校総体きのう閉幕　来年は九州大会　
●ファイターズ　きょうから楽天２連戦　加藤貴之投手先発
【速報】世界陸上・男子１１０メートル障害決勝
　　　　日本記録保持者の泉谷駿介選手が１３秒１９で５位　日本勢初入賞の快挙

【5時台】
M「濡れた髪のLonely /池田聡」

【6時台】
M「ファースト・ラブ/岡崎友紀」

【7時台】
M「オール・ザット・シー・ウォンツ/エイス・オブ・ベイス」

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感（プレゼンス）あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「　夫婦アスリート　」

2009年にご結婚された元アルペンスキー選手皆川賢太郎さんと
元フリースタイルスキー・モーグル選手の上村愛子さんご夫妻。
皆川 賢太郎さんは20歳で出場した1998年長野オリンピックを皮切りに、
2002年ソルトレークシティ、2006年トリノ、2010年バンクーバーと4大会連続日本代表として出場。
トリノでは銅メダルまで0.03秒差の4位となるなど、
1956年コルチナ・ダンペッツオオリンピック銀メダルの猪谷千春さん以来、
50年ぶりの日本人選手の入賞を果たした名スキーヤーでした。

奥様の上村愛子さんは1998年の長野オリンピックから、
2002年ソルトレークシティ・2006年トリノ・2010年バンクーバー・2014年ソチと5大会連続で
女子モーグル日本代表として出場、更に長野では7位、ソルトレークでは6位、トリノでは5位、
ソチでは4位とすべての出場オリンピックで入賞を達成します。
さらに日本人では史上初めて、ワールドカップ年間総合優勝も成し遂げたというアスリートです。

2014年にご結婚された現サンディエゴパドレスダルビッシュ有さんと元レスリング選手の山本聖子さん。
ダルビッシュ有さんは2004年に東北高校から北海道日本ハムファイターズにドラフト1巡目で入団。
2年目に12勝を挙げると以降はファイターズエースとして93勝を挙げメジャーリーグへ。
メジャーではケガなどもありながら日米通算200勝まであと4と迫っています。

一方の妻聖子さんはお父さまは日本体育大学教授で
ミュンヘンオリンピックレスリング7位入賞の山本郁榮さん、
お姉さまはレスリング全日本選手権4連覇の美憂さん、
お兄さまは山本“KID”徳郁の格闘ネームでおなじみだった徳郁さんという、
超格闘技一家に育ち、ご自身もレスリング世界選手権では
3階級で4度の金メダルを獲得したスーパーアスリートです。
二人の間には4人のお子さんがいますが、（男の子3人の子1人）これだけの才能のお二人の遺伝子が、
どんな風に受け継がれるのか？というのも気になります。

その意味で、先日長男の活躍がニュースになったのが、
2003年に結婚された元プロ野球選手谷佳知さんと元柔道選手の田村亮子さんご夫妻。
谷佳知さんは、プロ通算1928安打、年間52本の二塁打は
未だにNPB最高記録を保持しているという球史に残る名選手。

奥様の旧姓田村亮子さんは1992年のバルセロナオリンピックから
2008年の北京オリンピックまで実に5大会連続で柔道女子48kg級の代表選手として
オリンピックに出場し、金2，銀2、銅1とすべての大会でメダルを獲得。
更に世界柔道選手権やアジア大会などオリンピック以外の大会を合わせると16個のメダル、
その内訳も金11，銀2、銅3と世界の柔道界を長らく席巻してきた方です。

そんな二人の長男、谷佳亮さんは、現在私立東京学館浦安高校の野球部に所属し、
なんと2年生だった去年の秋からベンチ入り。
するといきなり4本のホームランを放ち、注目を集めます。
3年生となった今年の高校野球千葉県予選では5回戦で涙をのみましたが、
主に1番打者としてチームを牽引したそうです。
これだけを聞くと「なんだ・・」と思いそうですが、実は谷佳亮さん小学３年から中学２年までは
アイスホッケーに打ち込んでいたそうで、当初海外の高校に進学し
アイスホッケーを続ける予定だったんですが、コロナ感染拡大により断念。
このタイミングでスティックをバットとグラブに持ち変えたということです。
中学３年から１年間はお父さまにボールを投げてもらって打撃フォームを固めるなど猛練習。
それでも高校に入学した当初は周りとのレベルの差に焦りを感じたほど。
ただ、その後の努力の甲斐もあってベンチ入りできたのが2年生の秋。
つまり、本格的に野球を始めてから約２年でスタメンに名を連ねたということは、
それだけ適応力が並大抵のレベルではないという証となるわけで、
さすがの才能だなぁと感心せざるを得ません。

そして、全国的には有名という訳ではありませんが、
あるバドミントン選手とアマチュア野球選手というご夫婦もご紹介。
バドミントン選手の名前は旧姓熊沢加代子さん。
1978年に行われた全国中学バドミントン大会（当時は都道府県対抗の団体戦のみ）では
神奈川県代表として出場し、2位という好成績を収め、
高校時代はバドミントンの強豪横浜立野高校で活動、
インターハイでもベスト16の好成績を残しました。
卒業後はバドミントン部のある三菱重工横浜に入社。

そこで出会ったのが後に夫となる徹さんですが、
その徹さんは1962年岩手県北上市でお父様に勧められて野球を始めました。
ただ、中学では坊主頭になるのを嫌がり、陸上部に所属。
2年生時には三種競技A（100m走、砲丸投、走高跳）で県大会入賞の実績を残しますが、
明確に個人の優劣がつくことを嫌がり、2年生途中から野球部に転部。
エース兼4番打者として活躍し、県内の野球強豪高校からも注目されるようになります。
中学卒業後は岩手県立黒沢尻工業高等学校に進学。
一度も甲子園大会に出場できませんでしたが、
三菱重工横浜野球部のセレクションを受け入社。外野手としてプレー。
ただ、6年目の24歳のとき、戦力外となり現役引退。
その冬にバドミントン部の加代子さんと結婚し、故郷の岩手に戻ります。

長男が生まれたときは社業が忙しく、なかなか野球に付き合ってあげられなかった反省から
第三子となるご次男がリトルリーグに入団した際にはチーム監督に就任。
中学に進んだ後もシニアチームで指導を続けるなど熱心に指導されます。
一方次男はお母さまが結婚後に趣味として続けられていたバドミントン、
その他水泳にも興味を持ち独特の肩の柔らかさを体得していきます。
やがて、長男は四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスに入団、
そして次男は2012年北海道日本ハムファイターズに入団。
2018年にアメリカメジャーリーグエンゼルスに移籍し、
今季は2年連続で二桁勝利・二桁本塁打を達成するなど活躍する選手、
そう大谷翔平選手というスーパーアスリートを育てた大谷徹さん、
加代子さんというアスリートご夫婦もいらっしゃいます。

とかく「遺伝子」ということに目が行きがちですが、
アスリートご夫妻の場合は「環境」というのも、大きいのかもしれません。