●岸田総理が年頭会見　「少子化対策」「賃上げ実現」
●道内感染者２５００人　全国１０万４千人
●中国からの入国者にPCR検査、今月８日から水際対策を強化
●都内の０～１８歳に月５千円程度給付へ　新たな少子化対策
●帯広市できょう未明もコンビニ強盗　同一犯か
●岩見沢の積雪が平年の２倍　特急列車など運休相次ぐ
●昨年の全国の交通事故死２６１０人　６年連続で最少更新
●福島第一原発の処理水放出　設備工事の遅れで７月以降に
●札証大発会　ファイターズ上沢投手が鐘打ち
●ウクライナ軍司令官　ロシア侵略領土の４０％「昨年末までに奪還した」

●全国高校サッカー　神村学園が前回王者の青森山田を破る　東山もベスト４
●プロ野球　ロッテ佐々木朗希投手がＷＢＣ球で自主トレ「一番はボールになれること」
●スキージャンプＷ杯週間第３戦　中村直幹選手が２５位　小林陵侑選手３２位
●レバンガ　東海大４年・島谷玲選手が特別指定で加入
●今秋第１００回箱根駅伝予選会　全国から参戦可能に　札学院大が出場意欲
●春高バレー男子１回戦　とわの森三愛　逆転で７年ぶり白星
●ファイターズ　宮西尚生投手が母校で自主トレ　調整急ピッチ

【5時台】
M「新しいラプソディー/井上陽水」

【6時台】
M「ワタリドリ/ [Alexandros] 」

【7時台】
M「リーン・オン・ミー/ビル・ウィザース」

これまでのアナウンサー生活と防災士資格取得で培った知識を活かし
リスナーの皆さんと共有したい「北海道の生活情報」をお伝えしています。

今回は　『　2023年　北海道から広がるプロジェクト　』

突然ですが、シソは食材として使いますか？
サラダ、手巻き寿司、ハンバーグの上・・
「たらこスパゲティ」「明太子スパゲティ」にのせると美味しいですよね。

スーパーなどで生産地をみますと、１位愛知。全国の半分近い、圧倒的なシェア。
以下、静岡、宮崎、大分、群馬・・

北海道で、シソが・・という動き。
さらにここに、北海道の農業に大きなヒントがありそうです。

1月4日の日経新聞によりますと
室蘭工業大学は、白糠町のシソなどの植物を使った商品開発のプロジェクトを進めている。
白糠町産のシソには認知症に効くとされる成分が多く含まれているということが
室蘭工大の研究で分かっており、町特有の気候風土を生かして付加価値の高い農業を推進する。

白糠町はシソの産地。
冷涼な気候に加え、泥炭性の土地が多く水はけが悪いために米などの作物の栽培には適さないものの
シソの栽培には適していて、他の産地にはない独特の風味を出せるという。

白糠町は昔からアイヌ民族が多く住むエリア。
アイヌ民族は山や野原に自生する草などを薬用に活用しており、
プロジェクトでは、それら植物の効能などを調べている。

研究チームは認知症の予防に効果がある食品を探すため、香辛料や海藻などの食物を調査。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドβ」というたんぱく質が異常に凝集し蓄積することが
発病のきっかけとされるが、シソ科のハーブはアミロイドβの凝集阻害効果が高いことが分かった。
特に白糠町産の「チリメンアオジソ」はその働きが強いという。
研究室ではシソ以外にも白糠町産の200種類の植物の効能を調べてきた・・・。

大規模農業に向かない土地の方が国内には多く、
価格では米国産にかなわない。
安く作るのではなく、付加価値をつけて1次産業の発展につなげたい・・
土地の風土を生かした商品開発を将来は他の地域でもひろげていく・・

総務省が発表した21年度のふるさと納税受け入れ額の多い自治体のランキングで、
白糠町は全国4位。
イクラなどの海産物や乳製品などが人気だが、
今後はプロジェクトで開発した製品をふるさと納税の利用者などにも訴求していく。
と記事にありました。

何かを新たに作っていくというよりも
あるものに付加価値をつけていく・・・

シソは栄養価が高い野菜です。
出荷ランキングでは、西日本が多いですが、北海道はあまり知られていません。
じつは、大学の研究によって、北海道でもこうやって適した土地があることがわかりました。
考えてみれば、北海道にもいろいろ作るにあたって適したものがあるかもしれないという可能性。
ですから、自然にあらがって、ものをつくるのではなく、
この土地で何ができるのか、この土地で何をなしていくのか、
そんなヒントがこの研究に隠されているのではないでしょうか。