北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 1月17日(火)

2023年1月17日(火)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●阪神大震災から28年 発生時刻に遺族ら黙とう
●円相場 一時1ドル127円台 約8か月ぶりの円高ドル安水準
●国内企業物価指数 9か月連続で過去最高更新
●エーザイ アルツハイマー病新薬 国内での製造販売の承認を申請
●手稲山・トマムで山岳遭難相次ぐ 
●防衛費「増税以外の財源」検討へ 自民党が“特命委”準備会合
●中国 日本でのビザ発給一部容認 商用の出張者向け
●ウクライナにミサイル攻撃 死者40人に
●道内感染者1023人 全国5万2千人
●JR博多駅近くで女性刺され死亡 男性逃走
●救急車横転 過労で居眠り原因か 東京・昭島市
●音更町で「馬追い運動」はじまる

●WBC侍ジャパン ヌートバー選手が意気込み 全力プレー誓う
●筒香嘉智選手がレンジャーズとマイナー契約
●きのうの大相撲初場所結果 一山本、北青鵬共に6勝3敗 
●米男子ゴルフ・ソニーオープン 松山英樹選手が連覇逃す 通算7アンダー48位
●陸上ヒューストンマラソン 新谷仁美選手が日本歴代2位タイムで優勝
●ロコ・ソラーレ 最高峰グランドスラムでアジア勢初Ⅴ
●レバンガ ラモス選手が週末横浜BC戦で復帰に意欲
 新加入 東海大・島谷怜選手「粘り強く守る」
●コンサドーレ沖縄キャンプ 
 田中駿太選手→浅野雄也選手 新ホットライン開通へ
 福森晃斗選手「最高の仕上がり」
●ファイターズ松本剛選手 自主トレ公開「全試合スタメン」
 伊藤大海投手 ダルビッシュ投手に弟子入り 米自主トレ参加

今朝の選曲

【5時台】
M「ロックンロール・ウィドウ/山口百恵」

【6時台】
M「春夏秋冬/スガシカオ」

【7時台】
M「グッド・ライフ/トニー・ベネット」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト~八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 蝶のように舞い、蜂のように刺す モハメド・アリ 」

アスリートはそのスポーツ以外でも発言が影響力を及ぼすこともしばしばあります。
長嶋茂雄さん、フィギュアスケートの羽生結弦さんやサッカーの本田圭佑さん・・

その元祖というべきアスリートは
ご存命なら今日が81歳の誕生日だった元ボクシングヘビー級世界チャンピオンの
「モハメド・アリ」さんです。
モハメド・アリさんは1942年1月17日アメリカ、ケンタッキー州ルイビル出身の元プロボクサー。
本名はカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア。
アフリカ系アメリカ人ですが、イングランドとアイルランドにルーツも持っています。

彼とボクシングの出会いは小学生の頃。
父親から誕生日にプレゼントにもらった宝物の自転車をある日、誰かに盗まれ、
警察に行った際に対応した警官のジョー・E・マーティンさんが
ボクシングジムのトレーナーもしていて、犯人に鉄拳制裁を加えるという意味で
ボクシングを勧め、マーティンさんのボクシングジムに入ったことがきっかけ。

ジムに入門後、アリさんは僅か8週間でアマチュアボクサーデビュー。
トレーニングと試合を重ねながらヴァージニア大通り小学校とデゥヴァル中学校を卒業。
セントラル高校に進学。
その後、ケンタッキー州ゴールデングローブで6度の優勝、
1959年には全米ゴールデングローブのミドル級で2年連続優勝。
そして、1960年9月に開催されたローマオリンピックボクシング競技ライトヘビー級に18歳で出場すると、
決勝で前年度ヨーロッパチャンピオンのポーランドの「ズビグニェフ・ピトロシュコスキ」を
判定で破り金メダルを獲得します。
すると金メダル獲得翌月の10月29日に早くもプロデビュー。
その試合では6R判定勝ち、見事デビュー戦を勝利で飾ります。
また、プロ転向直後にはネーション・オブ・イスラムの信徒であると公表、
リングネームを後の名である、イスラム教徒名モハメド・アリ(ムハンマド・アリー)に改めました。
この名前は、預言者「ムハンマド」と指導者「イマーム・アリー」に由来するそうです。

そして、ここからの人生が賛否両論渦巻きながらも
人々に影響を与え続けるという数奇なものになっていきます。
1962年元世界ライトヘビー級王者のアーチー・ムーアとの対戦では、
試合前に、控え室の黒板に「ムーアを4ラウンドにKOする」という予言を書いてリングに向かいますが、
その予言の通り4ラウンド目に3度ダウンを奪ってKO勝ち。
1963年3月には、元世界ライトヘビー級王座挑戦者のダグ・ジョーンズと対戦。
アリが10R判定で勝利。
この試合はリングマガジン ファイト・オブ・ザ・イヤー(年間最高試合賞)に選出されましたが、
試合前にジョーンズを「6RでKOする」と公言していたため、試合後に新聞からバッシングを浴びます。

そして翌1964年2月には、初のタイトル戦WBA・WBC統一世界ヘビー級王者のソニー・リストンに挑戦。
リストンは当時史上最強のハードパンチャーと評価され、この試合の賭け率は8対1でリストンが優位。
しかしアリは臆せず後に語り継がれる伝説の言葉「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と公言。
その通り、ヘビー級では非常位にめずらしい「蝶のように華麗なフットワークと、
蜂のように鋭い左ジャブを活用する」アウトボクシングを展開。
試合は一方的なものとなって、6R終了TKO勝ちとなりました。
アリさんは試合終了後のインタビューで「I must be 'The Greatest'!」と叫び、
のちにこれがアリさんの別称となる“ザ・グレーテスト”となります。
そして、アリさんはここから世界ヘビー級王座を9度防衛します。

そんな世界のボクシング界の頂点にいたアリさんに突如として悲劇が訪れます。
それが1960年に勃発した「ベトナム戦争」
1966年3月、アメリカ軍は徴兵の基準を大幅に下げ、
より多くの兵隊を召集し始めます。この情報をアリさんが聞いたのが、
たまたま報道陣に囲まれているとき。
そこでコメントした言葉が「俺はあいつらベトコンたちに何の恨みもないんだよ」という答え。
有名なアスリートが公然とベトナム戦争を非難することは、当時は冒涜に値した時代でした。
アリさんは、アメリカの黒人イスラム組織「ネイション・オブ・イスラム」への忠誠、
そしてその一員であるという理由から兵役を拒否、自身が良心的兵役拒否者だと述べます。
すると1967年、徴兵を回避した罪でなんとアリさんは有罪判決を受け、
州のボクシング・ライセンスを剥奪されます。この時の年齢25歳。
プロアスリートの全盛期である年齢にもかかわらず、アリさんはボクシングを奪われてしまいます。

ここからアリさんは国と長きにわたって法廷で争い続けます。
禁固5年と罰金1万ドルを科せられた不当な扱いの裁判は3年7か月続き、
結果的に1971年7月に合衆国最高裁で無罪を勝ち取ります。
しかし、全盛期を奪われたアリさんに対し世間の目は厳しく
「ボクサーとしてのアリは終わった」と揶揄されます。
復帰後すぐに組まれた試合は対ジョー・フレージャー戦。3年7か月ぶりの試合でしたが、
あえなく敗れてしまいます。
ただ不屈の闘志でボクシングを続けたアリさんは、
ついに1974年、71年に敗れたフレージャーから王座を奪ったジョージ・フォアマンへの挑戦権を手にします。
この時すでに32歳。もはや「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ことはできず、
「象をも倒す」と表現された剛腕、フォアマンが賭け率7-1で完全有利と予想された試合でした。
実際に試合が始まっても、フォアマンがワンサイドで試合を進めてきます。
フォアマンの強打をガードの上から浴び続け、傷だらけになったアリさん。
しかし、8回フォアマンのスタミナ切れを待っていたかのように反撃に転じ、
右ストレートをうちます。その瞬間フォアマンがリングに倒れノックアウト。
なんと、ベルトはく奪という悲劇から約5年のブランクを経て2度目の世界ヘビー級王座に輝きます。
試合が行われたコンゴ共和国の首都の名前から「キンシャサの奇跡」と呼ばれる出来事でした。

この後、アリさんは1976年に来日。
行われたのが日本武道館でプロレスラーのアントニオ猪木さんとの「格闘技世界一決定戦」。
特別ルールで行われ、3分15回を戦って時間切れ引き分けとなり
日本でも強烈に認知される存在となります。
この時猪木さんに記念品として贈られたのが、
アリさんのテーマソング「炎のファイター」(通称「アリ・ボマイエ(ボンバイエ)」、
後にこれがあの有名な「イノキ・ボンバイエ」として
長きにわたって猪木さんの入場テーマとして使われることになります。

1981年トレバー・バービックに判定負けを喫し、39歳で遂に引退を決意。
通算成績は56勝5敗で、このうち37勝がノックアウト勝ち。
ボクシングのみならず様々な影響を与えた偉大なアスリートでした。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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