北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 1月31日(水)

2023年1月31日(火)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●タクシーと乗用車が正面衝突 登別市
●ロシア外務省「北方墓参は有効」 STVの質問にホームページで回答
●連続強盗事件 容疑者4人の身柄引き渡しを正式要請
●道内感染者482人 全国2万人
●韓国コロナ対策緩和 屋内マスクの義務解除 交通機関などを除く
●東京オリ・パラ談合  本大会の随意契約400億円も一体 東京地検特捜部
●長野・小谷村雪崩 現場で発見の男性2人の死亡確認
●岸田総理 電気料金の負担軽減 更なる追加策を講じる考え
●福井県高浜原発4号機 原子炉が自動停止
●大規模停電 電気自動車で信号機を復旧 交通障害の解消へ訓練
●米ミサイル駆逐艦が苫小牧港に寄港 

●ブライトン三笘薫選手 空中マジック弾「これまでで最高の瞬間」
●カーリング日本選手権1次リーグ ロコ・ソラーレが北海道銀行に逆転負け
 男子は北見協会が開幕3連勝
●東京ドームの主催試合で声出し応援解禁 
●Jリーグ 今季は上限100%全席声出し応援可能に
●ファイターズ あすからキャンプイン 新庄監督宣言「開幕ダッシュ」
●スキージャンプW杯女子個人第15戦 高梨沙羅選手が連続4位
 男子個人18戦 小林陵侑選手は13位
●コンサドーレ沖縄キャンプ 新加入・馬場晴也選手がアピール

今朝の選曲

【5時台】
M「さらば涙と言おう/石野真子」

【6時台】
M「冬の花/宮本浩次」

【7時台】
M「アイ・ガッタ・フィーリング/ブラック・アイド・ピーズ」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト~八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 不惑の大砲・門田博光さん 」

プロ野球・南海などで豪快な一本足打法で活躍し、
歴代3位の通算567本のホームラン、同じく3位の通算1678打点、
通算2566安打も歴代4位を記録した門田博光さんが先日74歳で亡くなりました。

門田博光さんは1948年2月26日山口県小野田市(現在の山陽小野田市)で
5人兄弟の三男として生まれました。
門田さんが小学6年生の時に病床にあったお母さまからは
「あんたは病弱やから野球か水泳、とにかく運動を頑張りなさい」といわれたそうです。
学校終わりに野原で友達と始めた野球は心から楽しく、
野球をやっている間だけは辛いことも全部忘れられたそうで、
その気分を味わいたくて野球にのめり込んでいったそうです。

五条中学から天理高校に進み天理高校3年生の時には甲子園にも出場しますが、1回戦敗退。
プロ野球で3番目に多い本塁打を放ちながら、中学・高校の通算本塁打は0。
プロからはほとんど注目されていなかった存在でしたが、
高校卒業後は声をかけてもらった社会人クラレ岡山へ進み日中は靴を作りながら野球に励みます。

ここで門田さんは期限を設け、自分自身と約束をします。
「大学へ進んだ同級生が卒業するまでの4年間、ひたすら鍛えてプロ野球入りする。
ダメなら野球を諦めるー」
更に毎日、真剣に100本のスイングを続ける・・
「二日酔いだろうが怪我をしようがとにかく365日やり続ける。
それを続けたら、何かが変わる」と信じ、
終わった後に嘔吐するくらい真剣に100本毎日バットを振ると決めて3年間やり通します。
3年目の1968年に阪急(現在のオリックス)にドラフト12位で指名を受けますがこれを拒否。
当時は社会人からプロ入りするには「円満退社」をするという不文律があり、
ドラフト下位指名では会社のメンツなどもあり断念せざるを得ませんでした。

しかし4年目の1969年ついに南海からドラフト2位で指名を受け晴れてプロ入り。
1年目の開幕から2番ライトで先発出場。
シーズン中盤に帰塁の際に肩を脱臼して離脱したものの、
79試合に出場、打率.250、8本塁打の成績を収めます。
2年目からはレギュラーとして129試合、打率.300、31本塁打、120打点はパ・リーグの打点王でした。
そんな打撃力が魅力だった門田さんに大きな刺激を与えたのが、
1970年から選手兼監督を務めていた野村克也さんでした。

1年目のキャンプの時、見た野村さんの放つ打球はバッティング練習で10本中7~8本がホームラン、
それもショートの頭を越えた打球がそのままフェンスを越えていく・・
そんなイメージで「これがプロの打球か!」と驚いたそうです。
「自分にも才能らしきものがあるとしたら、今はできなくても、
こういう感じでやり続けていけばいつかできるようになる、いつか打てるようになる」
と思えるところだという門田さんは「いいものを見ると、その上をいってやろうと気持ちに火がついて、
追いかけているうちに自分の形ができあがっていく」と、最高のサンプルに出会います。

しかし、野村さんは右打者であるのに対し門田さんは左打者。
南海には手本となる打者がいないと悩んでいた時、凡打してベンチに戻って手を洗い目の前の鏡を見たら、
打席に左バッターが立っているのを発見します。
実はその姿が鏡に映った右打者の野村さんの姿でした。
門田さん「“これや!”」と思い、それからは素振りをする野村さんを鏡越しに見て、
密かに参考にして練習を重ねたそうです。
ただ、そんな野村さんとは「確執」とまで言われるぶつかり合いがたびたび起きます。
1年目2番として起用された門田さんはコーチからバント練習を命じられます。
野村さんは当初、門田さんを2番バッターに育てたかったというのが理由ですが、
それまで門田さんの野球人生にバントはなく、1週間が過ぎたところで、
ブレイザーコーチが「オーノー、ギブアップ」と叫んだほどフルスイングにこだわりを持っていました。

その後、小細工のいらない3番で使ってもらったそうですが、当時の4番は監督でもある野村さん。
一発狙いではなく塁に出ることを最優先に考えるよう指導されるようになり、
時には巨人とのオープン戦の時に王(貞治)さんのところに連れて行かれて、
「ヒットの延長がホームラン」というアドバイスを受けます。
しかし、頑固一徹の門田さんは「ホームランの打ち損ねがヒット」という考えを貫きます。
実はこの時、説得に失敗した二人のさびしそうな背中を見て門田さんは、
「この2人の通算本塁打の記録に割って入らなければ申し訳が立たない」と考えるようになったそうです。
結果門田さんの通算567本塁打は王さん、野村さんに次ぐ歴代3位となりました。

そんな門田さんですが、他者の意見を突っぱねるに値する選手になるために努力と工夫を重ねます。
まず、170cmという体格を補うために、シーズン中も1kgのバットを使いフルスイングを続けます。
現代の選手のバットは操作性を担保する意味もありますがほとんどが900g未満。
例えばお米1kgなら持ち上げるのは難しくありませんが、
85cmほどある先の重たい木の棒を、元同僚の江本孟紀さん曰く
「ハエたたきと同じスピードで振る」には相当のパワーが必要です。
ですから素振りや打撃練習の時にはそれよりさらに重いバットやボールを使って、
人目につかない場所で黙々と打撃力を磨いていく日々だったようです。

更にその打撃、とりわけ長打力に磨きをかけるきっかけが1979年春のキャンプでの
「アキレスけん断裂」という大けがでした。
選手生命をも危ぶまれるこのけがの時にリハビリの担当医からかけられた言葉が
「ホームランを打てば走らなくていい」という言葉でした。
壮絶なリハビリを経て復帰した門田さんは常に「場外本塁打」を狙う打撃に終始。
ケガの前の10年1091試合で181本だった本塁打は、ケガ後の13年で386本塁打と大幅に増加させます。
1981年7月にはオールスター休みを挟み、通常より試合が少ないにも関わらず
当時の月間本塁打16本記録を作ります。

この頃のパ・リーグは外国人打者が常に本塁打王の中心にいる中、
日本人では門田さんか孤軍奮闘の活躍をしていました。
そして迎えた1988年、このシーズンを40歳で迎えた門田さんは開幕から本塁を量産。
結果40歳にして打率.311、44本塁打、125打点で本塁打王、打点王の二冠を獲得しMVPに選ばれました。
40代での40本塁打、同100打点、40歳でのMVP選出はプロ野球史上最年長記録、
40歳を意味する「不惑」という言葉はこの年の流行語にもなりました。

翌年、ダイエーに買収され福岡に本拠地を移したホークスには残らず、
家族の為に関西に本拠地を置くオリックスに移籍、その後も42歳で31本、44歳で7本と、
それぞれ年齢別最多本塁打記録を作り、現役最後はやはり恩返しの意味も含め
91年ダイエーホークスに移籍。そして92年、野茂英雄さんとの対戦を最後に現役を引退。
常にフルスイングを貫いた結果、通算安打数歴代4位の2566本、
通算本塁打数例題3位567本、通算打点数歴代3位の1678打点と言いう
輝かしい成績を残した稀代の名スラッガーでした。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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