北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 5月16日(火)

2023年5月16日(火)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●道内クマ目撃相次ぐ 朱鞠内湖では釣り人行方不明 クマ1頭駆除
●石狩市茨戸川で水難事故 中学生が意識不明
●江差高看のパワハラ認定 道が男子学生の遺族に謝罪
●地下鉄大通駅構内で「なた」携帯 26歳男を再逮捕
●G7広島サミットに合わせ 日米首脳会談開催へ
●家庭向け電気料金 早ければ6月値上げ
●餃子窃盗で逮捕の男性宅から女性遺体 母親か 福岡県福岡市
●雪印メグミルク 家庭用チーズや牛乳など値上げへ 今年3回目
●トルコ大統領選 現職と野党統一候補との決選投票が決定
●「札幌ラーメンショー」4年ぶりに開催

●きょうのメジャーリーグ
 エンゼルス大谷翔平選手 3番投手で先発
●きのうの大相撲夏場所結果 一山本が初白星
●レバンガ フローリング選手が退団 
 高橋耕陽選手・荒川颯選手が自由交渉選手リスト掲載
●ファイターズ きょうから西武3連戦 鈴木健矢投手が予告先発
●Jリーグ30周年で記念イベント MVPに遠藤保仁選手

今朝の選曲

【5時台】
M「一人の手/本田路津子」

【6時台】
M「愛は風のように/福山雅治」

【7時台】
M「ヴィーナス/ショッキング・ブルー」

  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト〜八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 日本サッカーの夜明け~Jリーグ開幕~ 」

5月16日は日本サッカー界にとって歴史的な日。
今からちょうど30年前、サッカーJリーグが開幕した日。
正確に言うと“開幕節”が行われた日。

かつての日本のサッカー界には、1965年に創設されたアマチュア主体の全国リーグ
「日本サッカーリーグ(JSL)」という存在がありました。
1968年メキシコ五輪で日本が銅メダルを獲得したこともあり一時的に人気を得ましたが、
その後の日本代表の成績不振もあり、長らく観客動員は低迷。
1980年代にプロ化を視野に入れた読売クラブと日産自動車の試合こそ観客を集めたものの、
マスコミにも大きく扱われるほどの存在ではありませんでした。

そんな折、1986 FIFAワールドカップ・アジア予選で、
ワールドカップ出場まであと一歩まで迫りながら、韓国代表に敗れ出場を逃します。
当時の日本代表の森孝慈監督も「韓国に追いつくには日本にもプロを作るしかない」と訴えます。
更にこの頃、選手の中には「プロ契約」をしている選手も増えてきたという背景もありました。
サッカー協会はプロ選手を認めているのにもかかわらず、
リーグはアマチュア、日本代表の試合もアマチュア基準に合わせるという状態。
そこで日本サッカーのプロリーグ化へ様々な条件などが議論された末、
1991年新プロリーグの正式名称を「日本プロサッカーリーグ」、
愛称を「Jリーグ」とし、発足しました。
そして、この年発足時に加盟する10クラブが発表されました。
これが世にいう「オリジナル10」です。

このオリジナル10の条件は「クラブの法人化」「ホームタウンの確立」
「1万5000人以上収容可能なナイター設備付きの競技場の確保」
「18人以上のプロ選手との契約」「下部組織の運営」など7つの参加要件を提示します。
今となっては当たり前の条件ですが、この頃大半のサッカーチームが
企業の傘下にある実業団チームで、当時としては非常に高いハードルでした。
ただ、ふたを開けてみると合計20団体からの応募があったそうです。
当初はここから8クラブにまで絞り込む予定でしたが、
紆余曲折があり初年度参加クラブを10クラブに枠を広げることになりました。
選定の過程では地域バランスなどを考慮し、
旧JSL1部加盟クラブだった古河電工(JR東日本古河):現JEF千葉、
三菱自工:現浦和、読売クラブ:現東京ヴェルディ、日産自動車:現横浜Fマリノス、
全日空(全日空佐藤工業):後の横浜フリューゲルス、トヨタ自動車:現名古屋グランパスエイト、
松下電器:現ガンバ大阪、マツダ:現サンフレッチェ広島の8クラブの加盟が内定、
残りの2枠を清水市民クラブ:現清水エスパルス、ヤマハ発動機:現ジュビロ磐田、
ヤンマー:現セレッソ大阪、日立製作所:現柏レイソル、フジタ:現湘南ベルマーレ、
住友金属:現鹿島の6クラブで争うことになります。

この中で、清水市民クラブは日本サッカーのリーグ構成の「4部」相当でしたが、
日本平運動公園球技場の存在など、
他の参加要件が他クラブに比べて頭一つ抜けていて、まず一枠は清水に。
問題は残り一枠。天皇杯優勝経験のあるヤマハ(磐田)・ヤンマー(セレッソ)・
日立(柏)・フジタ(湘南)の中から1クラブを選出することがほぼ決まっていて、
JSL2部所属で天皇杯優勝経験のない住友金属(鹿島)については
当時「加盟できる確率はほとんどゼロ」と言われるほど分が悪かったそうです。

それでもあきらめない住友金属関係者に対し、当時のチェアマン川淵さんは
参加を諦めさせる最後の手段として「(当時の日本にはなかった)観客席に屋根の付いた
1万5000人収容のサッカー専用競技場を建設できるなら考えましょう」と発言。
これに対し当時の茨城県知事・竹内藤男さんは何と当時では異例の屋根付きの専用スタジアム建設を確約。
逆転で住友金属が最後の一枠に滑り込んだ形となったそうで、それが現在の鹿島スタジアム。

こうして揃った10チームで1993年Jリーグはスタート。
先んじて行われたのが旧JSLの2強として人気や実力が抜きん出て、
複数の日本代表選手が在籍していたヴェルディ川崎と横浜マリノスの対戦が行われたのが、
5月15日。リーグ全体の開幕戦として土曜の夜に行われ、
他の4試合は1日遅らせて5月16日日曜日に開催されました。
つまり今日16日はJリーグの開幕節4試合が行われて30年という日になるわけです。

そのオリジナル10の開幕戦をネーミングと共にご紹介すると
5月15日に行われた開幕戦は、ポルトガル語の緑を意味する「Verde(ヴェルデ)」の
造語であるヴェルディ川崎対スペイン語で「船乗り」「海兵隊員」のこと表す横浜マリノスが対戦。
先制したヴェルディに対し後半2得点を入れて逆転したマリノスが勝利しました。
翌16日に行われたのは19:00にイタリア語で「脚」を意味し、
その「脚」によってシンプルで強いチームを目指すこと。
また、日本語の「頑張る」にも通じる意味を持つガンバ大阪対「ダイヤモンド」の最高の輝き、
固い結束力に由来し、クラブカラーである「レッド」と組合わせたことに由来する
浦和レッドダイヤモンズは前半に挙げた1点を守ったガンバ大阪が勝利。
16:00には英語の「鹿の枝角(えだつの)」に由来する鹿島アントラーズ対英語で
鯱シャチ(名古屋城の金鯱)と名古屋市の市章「丸に八」からきている名古屋グランパスエイト戦。
この試合は後に日本代表の監督も務めるジーコさんのハットトリックなどで5-0で鹿島が勝利しました。
13:59には、日本語の「三」とイタリア語で矢を意味する
「フレッチェ(frecce(複数形)」を合わせたニックネーム、
地元広島の戦国大名・毛利元就の「三本の矢」の故事にちなむ名の
チームサンフレッチェ広島対クラブとホームタウンの結びつき、
チームの協調・連帯感を表現したユナイテッド、
JR-East(=JR東日本)・Furukawa(=古河)の略称にも由来するJEFユナイテッド市原が対戦。
終盤に勝ち越しの2得点目を入れた広島が勝利。
そして13:05にはドイツ語で「翼」の意味を持つ
横浜フリューゲルス対「サッカー、清水、静岡」の頭文字「S」、
英語で心臓の鼓動を意味する「パルス(PULSE)」を合わせた清水エスパルスの試合。
3得点のフリューゲルスが2得点の清水を上回り勝利しました。

こうして10チームでスタートしたJリーグですが、
途中オリジナル10のフリューゲルスがマリノスに合併され消滅。
フリューゲルスというチームがあった証を残す為、
頭文字のFを残し横浜Fマリノスになるなど哀しい出来事もありましたが、
今ではJ1~J3まで組織化され理念の中にあった地域密着と下部組織を作ったことで
W杯出場常連国となるにまで成長した日本のサッカー界。
30年前の今日という日があったからこそということを忘れてはならないでしょう。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は庭野ほのかANが担当
庭野ほのかの☆いっぺこトーク
新潟県出身の庭野ほのかAN。「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
庭野AN目線の話題を毎週お届けしていきます!
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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