北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 2月7日(火)

2023年2月7日(火)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●元衆院議長 横路孝弘氏が死去 82歳
●連続強盗事件指示役 4人のうち2人をきょうにも強制送還
●トルコで巨大地震 死者はシリアと合わせ2200人超
●道内感染者365人 全国1万5千人
●JR札幌駅で天井から水漏れ 雪解け水の可能性も
●路上に倒れた女性が車にひかれ死亡 男が起訴内容を認める 白石区
●路線バスと警察車両が衝突 厚別区
●白老町で車両火災 去年も同様の火事 同一犯の可能性
●倉庫で鉄板に挟まれ作業員1人死亡、2人が意識不明の重体 大阪府
●川崎市男子高校生刺傷 16歳少年を殺人未遂容疑で逮捕
●LGBT理解促進の法案提出へ前向きに検討 自民党幹部
●三菱重工が国産ジェット旅客機の開発中止へ

●サッカー日本代表 3/28大阪でコロンビアと対戦が決定
 W杯後初戦の3/24は国立でアルゼンチン戦が浮上 メッシ来日も
●レンジャーズマイナー契約・筒香嘉智選手 NPBからオファー「何球団からも」
●スケートボード・ストリート世界選手権 
 小野寺吟雲選手が銅メダル 12歳での表彰台は史上最年少の快挙
●スキージャンプW杯男子個人20戦 小林陵侑選手が2位
●スケート全国中学大会スピード500m 
 男子・軍司冬馬選手、女子・笹渕和花選手がともに大会新記録で優勝
●ファイターズ きょうから春季キャンプ第2クール

今朝の選曲

【5時台】
M「憎みきれないろくでなし/沢田研二」

【6時台】
M「ミュージック/ Golden Circle feat. 寺岡呼人・松任谷由実・ゆず」

【7時台】
M「The Look /ロクセット」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト~八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 感動の長野オリンピック 」

2月7日は日本では3番目、20世紀では最後となるオリンピック
「長野冬季オリンピック」の開会式が行われた日です。

この大会では日本は5個の金メダル、1個の銀メダル、4個の銅メダルを獲得、
日本中を熱狂させました。
この長野から始まった競技や規定があります。
まずはカーリング、正式には再開と言ったほうがいいでしょうか。
オリンピック正式競技としては1924年以来74年ぶり2度目、
公開競技を含めると、1992年のアルベールビル以来2大会ぶりの実施でした。
この時男子日本代表は予選4位、最終5位、女子は予選4位最終5位でしたが、
これがきっかけで今のロコソラーレの活躍があるといっていいでしょう。
もう一つはアイスホッケー。
この大会からプロの参加が解禁されナショナルホッケーリーグ(NHL)は2週間中断しました。
そして、この大会から女子競技も始まったという記念すべき年でした。

さらに、競技自体は変わらなったものの、スピードスケートではスケートのブレードが
靴からかかと部分が浮く構造の「スラップスケート」の登場で、記録が飛躍的に伸び、
オリンピック記録や世界記録も5種目で生まれ、
逆にそのスラップスケートに対応が遅れた選手はその波に乗り遅れてしまうというオリンピックでした。
そこで、波に乗ったのは清水宏保さん。
2/10、500mで日本のスピードスケート選手としては初となる金メダル、
さらに15日に行われた1000mでも銅メダルを獲得。
スプリントは高身長が有利という常識を覆し低く飛び出す「ロケットスタート」で
タイムを出すスタイルを確立しました。
そんなスピードスケートで健闘したのが女子500mで日本新を出した岡崎朋美さん。
13日行われた決勝で見事3位となり銅メダルを獲得しました。

そして、同じスピードスケートでも小さなリンクを回る競技「ショートトラック」でも
21日、西谷岳文選手が金メダル、植松仁選手が銅メダルを同じ500m決勝で獲得。
期待の競技がおおむね終わっていた中、2/22に閉会式が行われた長野オリンピックで、
まさに終了間際に届いた快挙の一報に日本が湧きました。

そして期待以上の結果を出したのがスキーモーグル女子の里谷多英さん。
8日に行われた予選は22.29点の11位と入賞できれば・・というような結果でしたが
決勝では攻めに攻めまくり25.06点の1位!大逆転での金メダルを獲得。

そしてこの長野大会で最も期待されながら惜しくもメダルに届かなかったのがノルディック複合の選手たち。
ノルディック複合・ワールドカップでは無類の強さを発揮し通算19勝。
1992-1993シーズンから世界初の個人総合3連覇を達成「キング・オブ・スキー」の名をほしいままにした、
日本選手団主将の荻原健司さんのメダルに大きな期待がかかりましたが、結果は惜しくも4位。
これは長野オリンピックを前に日本の複合陣にとって
厳しいルール改定が行われたのが原因では?と言われています。
それまでよりジャンプの比重が軽くなり、
以前ほどクロスカントリーのアドバンテージ=タイム差に結びつかなくなり、
日本が得意とする先行逃げ切りが厳しくなります。
その結果、1992年アルベールビル・1994年リレハンメル共に金メダルを獲得した団体でも5位に沈みます。
この改定、一説には日本の躍進によって本場・ヨーロッパにおける複合人気が低迷し、
スポンサーが集まらなくなったのが原因と言われています。

最後に長野オリンピックで日本中を熱狂させたといえば、日本ジャンプ陣。
2/11に行われた個人ノーマルヒル。
ここでは、当時ワールドカップポイントでも上位争いをしていた
船木和喜さんが1本目87.5m、2本目90.5m、合計233.5点で銀メダルを獲得!
5位には原田雅彦さん、更にあまり知られていませんが、
7位にはレジェンド葛西紀明さんも入っているという非常にレベルの高い選手たちがそろっていた時代でした。

さらに2/15に行われたラージヒルでは1本目120.0mながら
2本目に136.0mの大ジャンプを見せた原田雅彦さんが銅メダル、
そして当時「世界一美しい」と評され、飛形点で高い数値を出した船木和喜さんが1回目126.0m、
2回目132.5mとまとめ金メダルを獲得。
2日後に行われる団体をこのラージヒルで6位の岡部孝信さん、47位の斉藤浩哉さんの4人で臨むことにします。

そして迎えた2/17のジャンプラージヒル団体。
この日、白馬は朝から雪が降っていて、天候はあまりよくありませんでした。
1本目、参加国中しんがりとなる13番スタートの日本は一人目の岡部さんが121.5m 、
二人目の斉藤さんが130mを飛び、一時首位に立ちます。
しかし、各国3人目の飛躍になるとますます雪が激しくなり、
各国二人目まで90km/hを超えるスピードで飛び出していた選手たちが、
各国三人目は助走路に降り積もる雪の影響でどんどんスピードが落ちていき、
13番目の原田さんが飛び出した時のスピードは87.1km/h。
当然これでは距離は伸びずはまさかの79.5m。
実はこの時、スタートの原田さんの姿はふもとから確認するのも難しいほどの雪が降っていて悪夢がよぎります。

その悪夢とは・・長野の4年前。1994年リレハンメルオリンピックのジャンプ団体です。
日本は西方仁也さん、岡部孝信さん、葛西紀明さん、原田雅彦さんの4人。
1本目から好記録を連発し、2本目も西方さんが135m、岡部さんが133m、葛西さんが120mで首位をキープ。
最後の原田さんが105m以上飛べば優勝が決まるはずでしだ。しかし……。
1本目で122m飛んでいた原田さんが大失速。記録はまさかの97.5m。
ほぼ手中にしていた金メダルはスルリと抜け落ち、無念の銀メダルに終わりました。

あれから4年、「またか・・」という思いがよぎる中、4人目の船木さんは118.5mを飛びましたが、
日本は4位で1本目を終了。
すると、吹雪が強まったため競技が中断。
もし中止となると1本目の成績で順位が決まることになり、
協議の結果25人のテストジャンパーのジャンプで競技を続行するか、判断することになりました。
24人が順に飛び、最後のテストジャンパーは前回リレハンメルのメンバーだったものの
長野では代表から漏れた西方さん。
悔しさをぶつけるように飛んだ大ジャンプのおかげで続行可能と判断され、2本目に入ることになりました。
そして西方さんは原田さんに「次はお前の番だ」と声をかけ、
原田さんは西方さんから借りたアンダーウェアを着て2本目に臨みます。
2本目、岡部さんがいきなり137mの大ジャンプ、斉藤さんも124mで続き、いよいよ原田さん。
全てを背負い、原田さんは飛びます。

結果は137mの大ジャンプ。ついに日本は首位に立ち、 最後の船木さんも完璧なジャンプで125m。
日本は悲願の団体金メダルを獲得。4人プラス25人の物語は
映画「ヒノマルソウル」にも描かれる感動を呼びました。
こうして熱狂の16日間は人々の心に残る大会となりました。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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