●運送会社の倉庫で火災　男性消防隊員１人が行方不明　石狩市
●マッチングアプリで“ぼったくり”　すすきの飲食店を家宅捜索
●天人峡温泉廃墟ホテル訴訟　建物の撤去認める　旭川地裁
●指示役「ミツハシ」も今村容疑者か　きょうにも再逮捕　警視庁
●個人情報保護委がデジタル庁に立ち入り検査開始　「マイナンバー問題」めぐり
●マイナンバー“ひも付けミス”他人口座に誤振り込みを初確認　埼玉県
●先月の訪日外国人が２００万人突破　２０２０年１月以来
●イギリスの情報機関ＭＩ６、ロシア人にスパイ活動への協力呼びかけ
●芥川賞・直木賞決まる　第１６９回芥川賞に市川沙央さんの『ハンチバック』

●きのうのメジャーリーグ
　エンゼルス大谷翔平選手が３打数１安打
　カブス鈴木誠也選手が８号ソロホームラン
　レッドソックス吉田正尚選手が４打数２安打で首位打者
●プロ野球・オールスター　全パ８ー１全セ
　ファイターズ・万波中正選手が初打席でホームラン
●きのうの大相撲名古屋場所　北青鵬５勝６敗　一山本３勝６敗
●テニス・全米オープン　錦織圭選手出場へ　
●レバンガ　今季スローガンは「ＨＡＲＤ　ＷＯＲＫ」
　主将は寺園脩斗選手、関野剛平選手の２人体制に
●サッカー女子Ｗ杯きょう開幕　なでしこは２２日ザンビアと初戦
●夏の高校野球・南大会　北海道栄、北海、駒大苫小牧、札幌日大高がベスト４進出
●都市対抗野球　北ガスが王子に０－９　初戦敗退

【5時台】
M「リボンの騎士/前川陽子」

【6時台】
M「It' s Fine Today /江口洋介」

【7時台】
M「アイ・ファウンド・ヘヴン／テイク・ザット」

これまでのアナウンサー生活と防災士資格取得で培った知識を活かし
リスナーの皆さんと共有したい「北海道の生活情報」をお伝えしています。

今回は 『　気象用語にご注意！　』

先週、今週と、大雨が日本列島多くの地域で、影響をもたらしています。
また、早くも猛烈な暑さが襲って、熱中症の被害も多く起こっています。
こうした被害を少なくするために、
今まであった「警報」「注意報」などの気象情報のほか、
「降水短時間予報」「記録的短時間大雨情報」とか、「熱中症警戒アラート」、
さらに「食中毒警報」に至るまで、さまざまな情報がこんにちでは、発表されています。　
ただ、発表される情報の種類の多さに、戸惑われている方も多いのではないでしょうか。

気象庁では、気温や湿度、風速など数字で表現できる予報のほかに、
これを補完し、わかりやすくする意味合いで、かなり厳密に言葉を使っています。
どれも、普段使っている言葉の延長線上にあるものですが、
実はこの言葉の背景に、しっかりとした数字の裏付けがなされています。
例えば「強い」、「非常に強い」、「猛烈な」・・。
ですから、この表現から、想像や判断が可能である・・ということです。

例えば、雨。言葉の使い分けをしていて
「やや強い」　「強い」　「激しい」　「非常に激しい」　「猛烈な」
1時間ごとの降り方によって分類しています。

この分類があるため、気象の専門用語は、例えば「非常に強い雨」とは言いません。
単に警戒を呼び掛けるだけの言葉ではなく、実際にどのくらいの影響があるのか、
それを具体的に示す言葉となっています。
皆さんのイメージとは違うかもしれません。

「やや強い雨」・・10㎜以上～20㎜未満　ザーザーと降る、地面からの跳ね返りで足元がぬれる
　　　　　　　　　雨の音で話し声が良く聞き取れない、地面一面に水たまりができる状況。
「強い雨」・・20㎜以上～30㎜未満　どしゃ降り、傘をさしていてもぬれる、
　　　　　　　寝ている人の半数くらいが雨に気がつく、ワイパーを速くしても見づらい。
「激しい雨」・・30㎜以上～50㎜未満　バケツをひっくり返したように降る
　　　　　　　　道路が川のようになる、高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる
　　　　　　　　（ハイドロプレーニング現象）
「非常に激しい雨」・・50mm以上～80mm未満滝のように降る（ゴーゴーと降り続く）
　　　　　　　　　　　傘は全く役に立たなくなる、水しぶきであたり一面が白っぽくなり、　
　　　　　　　　　　　視界が悪くなる、運転は危険。
「猛烈な雨」・・80mm以上～息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる。

「強い雨」といわれるとどのくらいのイメージ？　想像よりも表現に馴染んでしまっている？
これでも、長い間降り続くなど、状況によっては、災害をもたらすことも出てきます。
「やや強い雨が続きます」と出てきたら、気をつけていただければと思います。

そしてこれからシーズンを迎える「台風」。
こちらは、発生のたびに様々な情報が伝えられます。
進路とともに、必ず伝えられるのが「大きさ」と「勢力」です。
ここにも、数字の裏付けがある、言葉の使い分けがあります。

台風の大きさ、台風に伴う風速15m/s以上の領域の半径を基準にして
次のように決める。風速15m/s以上の半径が非対称の場合は、その平均値。
風速15m/s以上の半径が500km未満の時は、表現しない。
「大型（大きい）」は、500km以上800km未満・・札幌仙台530㎞
「超大型（非常に大きい）」は800km以上・・札幌東京820km

さらに台風の強さ。もともとは最大風速17m/s以上が台風。
「強い」・・33m/s以上　44m/s未満
「非常に強い」・・44m/s以上　54m/s未満
「猛烈な」・・54m/s以上となります。

具体的にはどうなのかと言いますと
「風速が15m/s」・・取り付けの悪い看板が飛ぶことがある。
　　　　　　　　　　子どもは飛ばされそうになる。
「30m/s」・・雨戸または屋根が飛ばされそうになることがある。
　　　　　　しっかりしていない家が倒れる。電柱が倒れることがある。
「40m/s」・・身体を45度に傾けないと倒れる。小石が飛ぶ。
「50m/s」・・たいていの木材家屋が倒れる、樹木は根こそぎになる。

普通に使っている大型で強い台風・・
これは雨戸または屋根が飛ばされそうになることがあるということです。
普通に使っている言葉ですが、言葉の裏にはこういった背景があります。
プラスの言葉が使われた場合にはお気をつけ下さい。

天気予報自体というのは、膨大な気象データを数値化して組み立てている側面もありますが
一方で、普段使っていてわかりやすい言葉に直して表現しているものもたくさんあります。
わかりやすい言葉から、防災のヒントをみつけられる可能性がありますので
どうか数字と言葉の両方でお聴きいただければと思います。