北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 11月29日(水)

2023年11月29日(水)

今朝の放送内容

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●札幌市豊平区と旭川市で高齢者が車にはねられる事故相次ぐ
●ペットホテル経営の女を逮捕 動物愛護管理法違反容疑 室蘭市
●ハシブトガラスの死骸から高病原性鳥インフル 札幌市で今季初確認
●クマ対策含む総額107億円の補正予算案を提出 北海道
●北海道の子どもは虫歯が多く肥満傾向 発育・健康状態に関する調査
●「ルフィ」と面会し“証拠隠滅”か 弁護士事務所に警視庁が家宅捜索
●山林に女性遺体遺棄容疑で30歳男を逮捕 女性の交際相手の男の関与捜査へ 山梨県
●新札幌の再開発完了 あすBiVi開業 人口減歯止め課題
●JAXAにサイバー攻撃か、宇宙開発の「機微」閲覧の恐れ
【速報】戦闘休止5日目 ハマスが人質12人解放 イスラエルは30人釈放の見通し

●ファイターズ契約更改 清宮幸太郎選手4400万円 40発目標「万波超す」
●レバンガ ホーム集客好調 代表効果、プレミア参入へ光
●プロ野球・NPBアワーズ 阪神・村上頌樹投手がMVPと最優秀新人同時受賞
 人生初レッドカーペットの万波中正選手「来年は個人タイトルで表彰を」
●前田健太投手 米タイガース入り正式決定 2年約36億円

今朝の選曲

【6時台】
M「トドメの一撃 feat. コリーウォン/ Vaundy 」

M「だいすき/岡村靖幸」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト~八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は「 大鵬終生のライバル 柏戸 」

人気力士のライバルとして長く君臨し、大相撲界を盛り上げた功労者が、
ご存命なら今日(29日)85歳のお誕生日という第47代横綱柏戸剛さんです。

本名、富樫剛さんは1938年11月29日山形県東田川郡山添村(現・鶴岡市)出身の
元大相撲力士で第47代横綱です。
地元の山形県では果樹園などを経営する農家の次男として生まれ、
小学生時代から相撲はもちろん、バスケットボールやサッカー、
陸上競技などスポーツ万能ぶりを発揮し活躍。
中学校入学時には既に身長が180cmに達していたそうです。
また、勉強もよくできたようで、県内でも有数の進学校である山形県立鶴岡南高校に進学。
そんな折、子供の頃から特に好きだった相撲の東田川郡大会で活躍したところ、
噂を聞きつけた伊勢ノ海部屋から熱心にスカウトされるようになります。
しかし、実家の跡取りとして育てられていたことから両親に頑なに反対されますが、
伊勢ノ海から「東京見物」の名目で実家から連れ出されます。
そして、軽い気持ちで伊勢ノ海部屋へ連れて行かれた挙句に幕下力士を相手に相撲を取ったところ、
兄弟子に対してかなりの強さを見せ、そこで自信も出て、
熱心なスカウトを受けていたこともあり、この時に入門を決意したそうです。

1954年、蔵前国技館落成の場所に初土俵。
3年後の1957年11月場所で新十両昇進を果たすと、
翌年1958年9月場所で新入幕を果たします。
当時19歳での入幕はスピード出世で、
若秩父・豊ノ海と共に十代で出世した3人は「ハイティーン・トリオ」と呼ばれるほどでした。
1959年3月場所からは伊勢ノ海部屋伝統の四股名「(11代)柏戸」を襲名。
この場所西前頭13枚目で13勝2敗、優勝争いを終盤までした功績が認められ
敢闘賞と技能賞を初受賞します。
翌5月場所は負け越しを経験しますが、
9月場所では関脇ふたりをやぶる12勝3敗で2度目の敢闘賞、
翌場所で新三役に昇進しました。

そして東の小結で迎えた1960年1月場所、12日目には後のライバルとなる、
この場所が新入幕で初日から11連勝中の大鵬との対戦が組まれます。
前日の取り組み後、支度部屋で記者から
「明日は全勝の新入幕・大鵬ですが自信は?」と聞かれると、
「番付を見ろ、オレは小結だぞ」と一蹴。
当時から強気な性格で有名だったという柏戸でしたが、
内心は「負けるのではないか?」と弱気だったそうです。
それでも本番では大鵬を下手出し投げで倒すと、9勝6敗と勝ち越し。
3月場所には関脇に昇進します。

さらに快進撃は止まらず、9月場所で大関に昇進すると、
1961年1月場所では13勝2敗で幕内初優勝。
この年の9月場所では14日目に大鵬、千秋楽に若乃花を連破し12勝3敗。
三つ巴優勝決定戦初戦では明武谷を倒したものの大鵬が
柏戸・明武谷を連破したため優勝を逃しました。

しかし、この功績が認められ場所後に日本相撲協会は横綱審議委員会に
大鵬・柏戸の両名を同時に横綱推薦の諮問をし、
「両者の力量に差はない」とし、満場一致でそろって
横綱昇進に異議なしとの答申をしました。
星数は直前3場所で33勝と力不足だったものの、
世の中が柏鵬ムードで盛り上がったという背景があったようです。

ちなみに22歳9ヶ月での横綱昇進は、それまでの最年少記録を大鵬と共に
更新したことになります(現在は歴代5位)。
昇進時の口上は「横綱として恥ずかしくない成績を挙げるために頑張ります」だったそうです。
人気の二人が同時に横綱昇進という、まさにこれからという最中、
柏戸は1962年頃から期待されていたほどの相撲ぶりを見せることができなくなります。
これは相撲の「守りの薄さ」が原因にあったようで、解説陣からも
「柏戸の稽古は、ただ攻めるだけのものだったが、
やはり、受け身の場合の稽古も必要なんじゃないかと思います」
との意見も出てくるようになります。
更に1963年1月場所で右手首関節捻挫・肝機能障害・蓄膿症により初の休場を経験すると、
その後はケガや病気によって休場することが相次ぐようになります。
ただ、その間食事指導などで総合的に体を鍛え直し、
4場所連続休場から再起をかけた1963年9月場所には、大鵬との千秋楽全勝対決を制して
全勝優勝を果たし復活。インタビューではリハビリから解放され、
巡業に出られることを「大関、横綱になったときよりもうれしく感じられました」
とコメントするほどでした。

ただ、この感動の復活劇に異論を唱える人がいました。
それが、石原慎太郎さんです。9月27日付の日刊スポーツのコラム「私もひとこと」で、
「いい加減にしろ」というタイトルで八百長疑惑を投稿。
大鵬自身は、立腹はしたものの、ビデオ映像を見返し、
「こういう相撲なら誤解されてもしょうがないと思った」とコメントしますが、
時津風理事長の質問に対して「絶対に(八百長は)やってない」と答えるなど紛糾。
事態は、石原慎太郎氏と日刊スポーツ幹部を東京地検に告訴するまでに至ります。
その後、石原氏側から謝罪があり、告訴は取り下げられましたが、
この騒動を柏戸、大鵬二人で解決したことで、近しい関係となります。
この一件から「柏鵬時代」と呼ばれ、高度経済成長期の相撲黄金時代を支えることになります。
この時代を象徴する言葉に子供が好きなものの例えで「巨人・大鵬・卵焼き」
という言葉がありますが、一転柏戸は男性ファンからの人気が高かったことから
「大洋・柏戸・水割り」という言葉があてがわれていたそうです。

1964年3月場所では再び大鵬と千秋楽全勝対決が組まれたが、
このときは大鵬が勝利。
その後も柏戸は病気によって好不調の波が激しく、
休場回数も徐々に増えたため優勝回数が伸びずに結局生涯連覇はありませんでした。
しかも晩年は同い年の栃ノ海・佐田の山が先に引退し、
自分が引退すれば横綱が大鵬一人になる事情から引退できず、
加えて肝臓・腎臓も悪化させて成績不振も多くなっていきます。
またライバルとされた大鵬との対戦は37回、うち千秋楽結びの一番の対戦は
史上3位の21回で16勝21敗。
優勝回数大鵬の32回に対し柏戸5回とライバルとはいえ
かなり水をあけられる結果でしたが、横綱在位歴代6位の47場所、
優勝に準ずる成績を残すこと15回で勝率も低いとは言えず、
大鵬との相性の良さを差し引いても当時のファンの間では柏戸を決して
「弱い横綱」と評する人は少ないといわれています。

ただ、晩年は糖尿病の影響で満足に稽古ができない状況で、
成績も引退まで9勝から10勝程度の勝ち越しが常となり、1
969年7月場所の3日目には朝登に左喉輪から一気の押し出しで連敗したことで体力の限界を感じ、
現役引退を表明。幕内通算:599勝240敗。
横綱昇進後は苦労を重ねながらも一つの時代を作り上げた名横綱でした。

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」

月曜日は「あさミミ流!#(ハッシュタグ)今週の献立
週の始まり月曜日は、1週間の献立・レシピをリスナーの皆さんのアイディアの下
“あさミミ流”にご紹介していきます!

火曜日は
庭野ほのかの☆いっぺこトーク
新潟県出身の庭野ほのかAN。「いっぺこと」とは、新潟県の方言で『沢山』という意味。
このコーナーを通して“沢山”リスナーの皆さんとお話ができるよう、
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水曜日は「八幡淳のスポーツプレゼンス」
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金曜日は「北海道応援!あやサポ」
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