北海道ライブ あさミミ!

今朝の放送内容 4月12日(火)

2022年4月12日(火)

4月12日(火)

今朝の主なニュース・スポーツ情報

●サケ・マス流し網漁 日ロ交渉始まる
●赤潮 今年初めての実態調査
●ロシアがオーストリアと対面首脳会談
●自民党が原油高騰対策まとめる
●道内感染者1551人 全国3万3千人
●ウクライナ避難民に一時金16万円
●オミクロン株「XE系統」検疫で初確認
●アストラゼネカ製ワクチン4000万回分 国がキャンセル
●札幌地下歩行空間でウクライナ募金
●大雪後の車両火災に注意
●南茅部でマコンブ間引き 最盛期

●フィギュア羽生結弦選手 アイスショー出演発表
●フィギュア田中刑事選手 引退を発表
●元陸上選手・福島千里さん 順天堂大学アシスタントコーチ就任
●クライミング楢崎智亜選手 W杯開幕戦優勝
●NBA八村塁選手 今季最終戦で最多タイ21得点 
●プロ野球 楽天・オリックス3連戦が中止 オリックスで多数のコロナ陽性
●ファイターズ・新庄BIGBOSS 先発投手ローテ中4日を宣言
●レバンガ 4/20新潟戦が中止 新潟でコロナ感染 
●アルペンスキー小山陽平選手 母校・小樽双葉高で報告会

今朝の選曲

【5時台】
M「ABC /少年隊」

【6時台】
M「愛があれば大丈夫/広瀬香美」

【7時台】
M「キラメキ☆MMMBOP /ハンソン」
  • 北海道ライブ あさミミ!

あさミミ!アラカルト〜八幡淳のスポーツプレゼンス

八幡淳ならではの目線と感覚で
臨場感(プレゼンス)あふれるスポーツの話題をお伝えしています。

今回は『 プロ野球奪三振アラカルト 』

4月10日、「令和の怪物」とも称される佐々木朗希選手が
1試合の対戦する打者27人に対して一人の走者も許さずに投げ切るという完全試合を達成。
同時に連続奪三振記録を13にまで伸ばした上に1試合の奪三振記録19の日本タイ記録に並ぶという、
ものすごいことを同時に3つもやってのけました。
今回は奪三振に絞ってご紹介します。

この三振というものを改めてご紹介しますと「野球ソフトボールにおいて打者が
投手からストライクを3つ取られること、またそのときの記録」とされています。
そして、この「ストライク!」とは英語の動詞で「打つ」の意味で、
球審は打者に「Strike!打て!」と宣告しているということになります。
ベースボール草創期は「"Good ball,strike!"(良い球だ、打て!)」と宣告していたそうです。
ですから打者が打つべきゾーンに来た球、あるいは打とうとして空振りした時に宣告されるのがストライクで、
それが3つとなったときに「ストライクアウト!(三振)」がコールされるということになります。

4月10日(日)に佐々木朗希選手が記録した13者連続奪三振ですが、
それまで日本記録は9者連続奪三振の元阪急ブレーブス梶本隆夫さん、
元東映フライヤーズ土橋正幸さんですが、いずれも1957年と1958年の記録でした。
この時代はお二方ともパ・リーグのチームでしたが、まだDH指名打者制度が無く、
投手も打席に入る時代でしたので打者のレベルが上がったことも相まって
本当に素晴らし新記録達成となりました。
ちなみにメジャーでは10者連続が最高で、トム・シーバーが1970年に、
そして去年2021年にはアーロン・ノラとコービン・バーンズが記録しています。
ですから、佐々木朗希選手はメジャー記録をも超えたと言っていいでしょう。

そして、1試合19奪三振という日本記録にも並びましたが、この19奪三振の記録を持っているのが
1995年4月21日、当時オリックスに所属していた野田浩司さんが記録したものです。
実は・・この試合はロッテ戦だったんですが、場所がなんと佐々木投手と同じ千葉マリンスタジアム、
現在のZOZOマリンスタジアムです。
なぜ、千葉マリンで達成したかというと、野田さんはサイドハンド気味のスリークオーターから
投げるフォームだったんですが、高速で曲がる変化球が特徴の投手でした。
千葉マリンスタジアムJR海浜幕張駅から東京湾へ約2km、
レフトスタンドの裏側はすぐ海という非常に強い風が特徴の球場です。
実はこの風というのが野球にはものすごく影響します。

例えば、ストレートはリリースする瞬間に指先でボールに逆回転をかけるんですが、
その回転数が高いほどいわゆる「伸びのある球」になって、引力にあらがう球筋になります。
ただ、風の強い日はそれがびっくりするほど効力が増します。
僕ほどのド素人でも軟式球であれば強い風の時にバックスピンをかけたら、
実際球が浮きあがったことがあるくらいです。
特に向かい風の時にはこれが見られるんですが、この日の千葉マリンスタジアムは
ライト側(東京ディズニーランド方面)から強烈に吹き付けた風が、バックネットに当たって
ちょうど投手からは向かい風になったという日だったそうです。
野田さんは元々変則フォームでストレートも素直な球筋ではなかったので、
このマリンの風でいつもより更に癖のある球筋になったことと、元々「おばけ」と評される
ストンと落ちるフォークボールも、元メジャーリーガーの当時ロッテのフリオ・フランコさんは、
「アンビリーバブル!バットにボールがかすりもしない。ボールがスッと消えるみたいだ。」
と語るくらい面白いように変化したのがこの三振の一助となったことは間違いなさそうです。

佐々木朗希投手の日もレフトの神奈川県方面から入ってくる海風で
松川選手のホームラン性のあたりが戻されたということもあったことから、
野田さんが投げた当時と同じ条件だっただろうことが推測されます。
元々160km/hを超える球速がある佐々木投手のストレートが、引力に逆らうように伸びてきたら、
150km/h近いスピードのフォークボールがストンと落ちたら・・こりゃ完全試合になりますよね。

ところが、野田さん、1995年のこの試合は勝利できませんでした。
1-0で迎えた9回、平野謙さんから19個目の三振を奪った後、
ロッテ平井選手にセンター横を抜けるタイムリーを打たれ同点のままマウンドを降ります。
そして、延長10回2番手平井投手が犠牲フライを打たれこの試合オリックスは負けてしまいました。
実は、奪三振記録を作った試合でもう一人負けている投手がいます。
それが去年のスポーツプレゼンスで「ケガに泣かされたアスリート」でご紹介した
現東京ヤクルト投手コーチ伊藤智仁さんです。
伊藤智仁さんは1993年すい星のように現れた新人投手で真横に鋭く曲がるスライダーは
「高速スライダー」と呼ばれ、右打者の体に向かってきたボールが
最終的に外のボール球になるくらい大きく曲がるので、誰も打てなかったといわれるほどの球でした。
そんな伊藤智仁さんの奪三振記録が生まれたのは1993年6月9日、石川県立野球場の対ジャイアンツ戦。
初対戦のジャイアンツ打線を初回から翻弄。
飛ばしに飛ばしまくり9回途中には16個目の三振を奪い、ルーキーながら
セ・リーグ最多奪三振記録に並んでしまいます。
ただ、その三振を奪った直後、首位打者獲得経験のある篠塚和典さんに
初球甘く入った高めのストレートをはじき返され、これがサヨナラホームラン。
ジャイアンツ打線を0点に抑えていたものの、味方のヤクルト打線も伊藤さんを援護できず
結局これが決勝点となり負け投手となってしまいました。

もちろんこれ以外の奪三振記録を作った試合ではそのほとんどが記録を作った投手が
勝ち投手になっているのですが、なぜ、相手を圧倒的に抑えているのに勝つことができないのか。
その疑問、現ファイターズGMで去年の東京オリンピックでは
ジャパンを率いた監督だった稲葉篤紀さんに直接聞いたことがあります。
三振は投手がストライクを3つ取ることで成立します。
ということは守っている野手にはゴロもフライも飛んできません。
すると、動かないことでリズムが掴めず、逆に打てなくなるそうです。
実際稲葉さんは奪三振の多いあの投手のことについて教えてくれました。
「ダルビッシュが投げてる時、全然打てなかったですもん。」すごい(笑)
今年メジャーパドレスの開幕投手でしたが、さすがは先輩です。
ただ、こうした側面があるにもかかわらず6-0で完全試合を達成した佐々木朗希投手。

11日、ダルビッシュ選手がTwitterで
「(自身の)1年前のブログではデビューがどうとか言ってたのに、13連続奪三振、19奪三振完全試合達成。
今日の状態だとメジャーに来ても同じようなピッチングが出来ていると思います。」
メジャーの開幕投手からもお墨付きをもらった若干20歳の若武者が今後どう成長していくのか。
次の登板予定17日はZOZOマリンスタジアムでの北海道日本ハムファイターズ戦となっています。
この試合も注目です!

毎朝6時半頃は「あさミミ!アラカルト」


月曜日は油野純帆ANが担当
「ローカル情報発信!あぶらのチェック」
北海道生活が2年目の油野AN。179市町村のことをもっと知りたい!という
好奇心から、その週にピッタリのご当地情報を紹介する超ローカルコーナーです。
 
火曜日が「八幡淳のスポーツプレゼンス」
臨場感あふれるスポーツの情報・話題・歴史を紹介していきます!
 
水曜日が「あさミミ☆リサーチ」!ですが、少しマイナーチェンジします。
毎週ひとつのテーマを設定。皆さんからメッセージをお寄せいただくコーナーになります。
テーマによってはツイッターでアンケートも実施していきます。
 
木曜日が「ナガイの北海道生活研究室」
永井ANがいまリスナーと共有したい「北海道の生活情報」を伝えていきます!
 
金曜日が「北海道応援!あやサポ」
上田あやが北海道で頑張る「ひと」にスポットライトを当て、全力応援していきます!
 
 
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