Dr.トーコのラジオ診療室

番組紹介

 医療法人社団H・N・メディックの院長、遠藤陶子先生に、健康にまつわる話、
特にご専門の腎臓の病気や透析療法について分かりやすくお話いただく番組です。

ご質問やご相談をお待ちしています。
周りの人には相談しづらいことも、ラジオなら大丈夫です。
お名前も、ラジオネームで大丈夫ですので、番組までお気軽にお寄せ下さい。

出演

  • 遠藤陶子先生
遠藤陶子先生
医療法人社団H・N・メディック 理事長・院長
医学博士

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3月21日放送「オトナの食育について」

2021年4月6日(火)

3月21日放送「オトナの食育について」

  • 陶子先生&山本さん&高桑さん
陶:今回も前回に引き続き、北海道大学医学部医学科5年の高桑雅弘さんをゲストにお迎えしました。 
山:高桑さん、よろしくお願いします。
高:よろしくお願いします。
陶:前回の続きということでちょっとおさらいをしましょう。高桑さんは「現代の食医」を目指して勉強中。修行の一環ということで、留学でイタリアに行ってレストランの厨房に入って料理人として働いてきたとのこと。これは医学生の留学か!?という異色の経歴を持つおもしろい方です。さて、留学中に食について色々学ばれたと思いますが、中でも「思い出の一食」は何でしょうか?
高:イタリアの南部のナポリよりさらに南で「地中海食」という私が学びたかったものを生み出した博士が研究していた場所があって、そこに行ったときの話をしますね。着いた日の次の日のお昼に食べたランチがホントに単純な、魚を焼いたものだったり、簡単な揚げ物だったりしたんですが、それを食べたときに「エネルギーがすごく大きい」、と感じたんです。食べた時の感じが普段食べているものとちょっと違うなっていう直感があったんですが、その地域って、他の地域と比べて長寿であると言われているんですね。実施に10人に1人が100歳以上という街で、「世界最長寿の村」と呼ばれるところなんです。まったく主観的ないち人間としての直感的な体験ですが、そこで食べた食事が「ぜんぜん違うな」って感じたんですよ。食べ物ってホントに寿命に関わっているんだな、というのを実感した、というのが思い出の一食ですね。
山:文章とか、文献とかではなく、自分の体で、自分の舌で感じてきたということなんですね。そんな高桑さんですが、今日のテーマは何でしょうか?
高:オトナの食育について、です。
山:オトナの食育について…これおもしろい言葉ですよね…食育といえば子供というイメージがありましたけれど。
陶:だからこその「オトナの」なんでしょう。実は、高桑さんは2018年に、オトナの食育をテーマにしたビジネスを始めたということですが。それについて私もちょっと聴いてみたいんです。
高:はい。醸鹿(かもしか)という組織を2018年に立ち上げて…
陶:「醸鹿」って、何ですか??
高:醸す(かもす)って、発酵食品を作るときに使う字なんです。「お酒を入り口としたオトナの食育」をテーマに、20代以上に向けて酒屋、酒蔵、飲食店さんと一緒にお酒を楽しみながらその方々の想いが聴ける、という会を提供しておりました。2020年末には「緒 -itoguchi-」というサービスを、札幌市北区の酒屋、銘酒の裕多加さんと一緒に開発して。その後、醸鹿を法人化してずっと続けていくためにもサービスを販売しつつビジネスとしてクラウドファンディングで資金調達するということを頑張ってきました。サービスの内容というのは、日本酒のセットを自分自身と贈りたい相手に1セットずつ配達して楽しむというものです。去年はコロナ禍もあって帰省もできなくってという方がたくさんいらっしゃったと思うんですけれど、そういう人達がオンラインの中で同じお酒、同じご飯、同じ時間に食卓を囲むっていう体験を通してつながるきっかけを得て欲しいっていうところがあったんです。
陶:それで「きっかけ」ということばをもじって…
高:はい、「いとぐち」なんです。サービス自体は、お酒はもちろん販売はしたんですけれど、「お酒と食べ物を合わせる」というところから食事に興味を持ってもらいたい、というところをオトナの食育の切り口として考えたわけです。今回扱わせてもらった札幌の酒蔵「千歳鶴」さんのお酒に合わせるために、自分たちで管理栄養士さんと一緒に試飲と試食を重ねながらレシピを開発して、マリアージュであったりペアリングと言うんですが、お酒とごはんをあわせるレシピを提案しておりました。
陶:すごく楽しそう・・・
山:離れていても一緒に食卓を囲むっていうのはまさに年末にトーコ先生が失敗して丸鶏を多く買っちゃったというエピソードを思い出します。トーコ先生は買いすぎた丸鶏をご家族に差し上げて、別々の場所で同じものを食べたら空間がつながったんだよ…って仰っていましたね。すごくいいお話だったんですけど、これと合致してますよね?
高:まさしくそれだなと思います・・・!
陶:ああ・・・私のただの間違えて鶏を3羽買ったこととつなげて頂いて・・申し訳ないです(笑)
山:高桑さんはそういったものを通して、場所・人・思い出であったりとか、そういうものを繋いでいこうという想いがあるんですね。・・・そういった想いと「医学」を将来的にはつなげていくのかなと思うんですけれども、どういった絡まり方を考えていらっしゃるんでしょうか?
高:「食事が提供できるもの」って体に対する健康、栄養素を摂るっていうところもひとつあるんですけれど、心の健康という部分も非常に重要な部分です。あとは社会的な健康。今挙げた3つの健康をWHOは健康に必要な要素だとして挙げているんですが、私は、食事というのはそれを全て網羅しているものだと思っています。誰と一緒に食べるか、何を食べるか、それをどうやって食べるかというところが必ず人の健康につながっている、と。医師としてそこに着目して診療している方はそんなに多くないんじゃないかな、と思ったのでじゃあ自分はそれを目指そうかなと。あとは私の課題感としては、今、管理栄養士さんは医師の指示があって動けるとなっているんですね。でも、食事のプロフェッショナルの人達として管理栄養士さんという方々がいるわけですから、「食事から健康に」ということをもっと広く皆さんに伝えるプロジェクトも考えようによっては実現するんじゃないかな、って。そしてそれは医学のやるべきことなんじゃないかなって思って取り組んでいます。
陶:すごく大事なことですよね。お医者さんってわりと「食べること」っていう栄養指導は苦手なんですよ。何を何g、何を何g、栄養指導箋を書いて、管理栄養士に渡して、あとはお願いね。ここまでが医者の仕事だと思っている方は結構多くて。かつての私もそうだったんですよね。だけど、人の実際の生活ってそういうことじゃないですよね。ホントに人の口の中に入るもの、味、栄養、健康、そういうことを考えないと実際には食育は考えられないですよね。実践的なことに落とし込めない限り、食事を介した健康維持というものを語ってはいけないなって、最近は自戒を含めて思っていますよ。
高:H・N・メディックの食事を私も頂いたことがあるんですけれど。ホントに美味しいんです。なのに塩分とか、タンパク質の量とか考えられていて、美味しいと健康的が共存しているのは本当に感動的でしたし、イタリアでも思い出しながら勉強していました。
陶:嬉しい!ありがとうございます!
山:そうなんですね・・そういうなかで、「食医」というものをこれからどのようにしていきたいとお考えですか?
高:臨床医にあこがれて医師を目指したというところもあって、病院の中で、病気になった方を助けられる医者にはなりたいなというのはまずあります。というところと、病院の外でまだ病気にかかっていない方々がもっと健康でいられるように、病気にならないでいられるようにするサポートをしていきたいという自分の医師像があります。その点で、病院の外でもできることを形にするために「醸鹿」という今やっていることを事業として回すことで、自分のなりたい医者に近づけるんじゃないかなって思っています。
陶:自分のなりたいお医者さん像を学生の頃から持っている人はそこそこいるけど、具体的な絵を描けるというのは面白いし希有な存在ですよね。高桑さんは多分そうせずにいられないタイプ?だと私は勝手に思ってます。
山:すごい原動力で歯車が回っているんですね。一方で、ビジネスのほうのこれからはどのようにお考えですか?
高:いま「醸鹿」としては自信を持って食事と関われる世界っていうところを目指しています。食事の情報が多くて、商品も多くて、選べない時代。それを選ぶ方法を教えてくれる人がいないので、「醸鹿」としてはそこを担いたいところです。なぜ大人をターゲットにしているかというと、ちょっと逆説的ですが、僕は子供が社会の大事な財産だと思っているからです。噛み砕いていうと、子供が健康で、笑顔でいてほしいという親の想いを達成するには子供の食習慣を変えていくことが必要ですよね。でも子供の食習慣を変えようと思ったら大人の食習慣が変わっていないとならないんです。子供の食を用意するのは大人なので。それで今、大人に目を向けてその食習慣を変える。そうすればその人達は生活習慣病になるリスクも下げられますし、子どもたちが良い食習慣を身につけて大人になれて、それによってどんどん良い食習慣を持っている人が育ち続ける社会、というものを作れたらな、と、いま「醸鹿」としては考えてやっています。
陶:私はいま本当に衝撃を受けています(いち親として思うところあり)!本当にそうですよね。未来の社会の豊かさというものを考えたときに、「今の子供を大切に育てよう」という抽象的なイメージが安易にうかびますが、ここでだいたい終わるんですよね。だけど、そこから一歩進んで、「子供を育てているのは親ですよね、じゃあ親を教育しようか」という。ここにアプローチするというのはすごく大事なことで、私にとってもちょっとなんか新しい世界のドアが開いた気がします。
山:そういった意味も含めて、「オトナの食育」という言葉が掲げられているんですね。
陶:高桑くん、こういった感じで精力的にいろんなことをされてるんですけど、SNSやYouTubeもやっているんですか?
高:イベント開催をオンラインでやっているものはYouTubeのほうにアーカイブとして上げているので、そちらは流し聞きしたりできますので、ぜひ「醸鹿」で検索していただけるとありがたいです。
山:前回・今回と「現代の食医」を目指して勉強中で、「オトナの食育」をテーマにしたビジネスにも取り組んでいる北海道大学医学部医学科5年の高桑雅弘さんにお話を伺いました
陶:話足りなかったんじゃないですか?
高:お話していて、おふたりもいろいろお話してくださって、これはずっと話せるなと思ってしまいましたが・・・
山:ぜひまたお越しいただければと思います!ありがとうございました

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