加藤さんと山口くん

第51回 2021/9/19

2021年9月19日(日)
加藤の友人が経営する東京のジンギスカン店で語り合う2人。今回は、ネットやSNSで大きく変わったコミュにケーションの方法、特に若い人たちの行動の変化が話題に。それぞれに持論を語り合います。

山口:日本人ってメールとかSNSに向いて無いんじゃないかなと思って。伝えるときも、受け取るときも、曖昧な「間」だったり、感情を日本語的に表現するとなると「詩」になっちゃうんですよ。

加藤:短歌とか俳句っていう考え方だよね?

山口:そうそう。余白がある状態で伝えないと、本来伝えたいものが伝わらない。音楽の歌詞の伝え方として、いかに抽象的であり具体的であるかっていう、あいまいな、その間のものを創ることが音楽要素に重要なんじゃ無いかなと思うんです。

加藤:俺がいま(読んでる)「東京リベンジャーズ」って、それが全部、入ってるんだよ、ヤンキー漫画に。信じたり、義理だったり。そこが面白いなぁって思っちゃう。

山口:確かに。

加藤:すんげえアナログ求めてるじゃんって思っちゃう。結局、変わんねえんだなあって。(中略)。ちょっと話変えるんだけど、アベマTVの番組で、インフルエンサーでバズってる子たちの悩みを加藤浩次が解決する〜みたいなのがあって、質問とか現場に行ってその場で見ると…、平安時代から変わらない悩みを言ってるよ!って。

山口:源氏物語と?

加藤:一緒!。恋愛の悩みなんて。変わんないんだよ、人間なんて所詮。ツールが変わるだけで。っていう感覚が今はすごく強い。で、刺さるものなんて決まってるんだよって。正直であったり、自分の身を削って出したものであったり、かっこ悪いこともさらけ出したりとか、そんなもんしか無いでしょ、って。山口くんは、それをやってると思うけどね。サカナクションの音楽も聴かせてもらってるよ、(山口やメンバーと)知り合いになって、家でサブスクで聴いたりするわけさ。

山口:マジっすか。嬉しい、嬉しい。いいでしょう?僕の曲。

加藤:いい、いいよ。良いって言ってるよ、いつも。

山口・加藤:(なごやかな笑い)

最初は山口が「日本語には本来、文字が無かった」という歴史の話から始まり、次第にコミュにケーションの方法や人間の深層心理の話など、深みにはまっていったジンギスカン・トーク。最後は、オリンピックを話題にしながら若い人の愛国心的な考えにも話が進みます。

作詞もする山口の言葉へのこだわり、老若男女さまざまな人たちを仕事をする芸人・タレントの加藤。2人の心理学トークはけっこう、深いです!
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