シアターS

『注目!ショートシアター』 紹介作品

札幌国際短編映画祭について

「札幌国際短編映画祭」は、通称「SAPPOROショートフェスト」と呼ばれていて、毎年秋に開催される国内最大級の映画祭です。30分以下の最新短編映画を世界中から募集して上映しています。上映されるプログラムの中には、北海道のクリエイターの作品を集めたものもあります。

今後このコーナーでは、この札幌国際短編映画祭で受賞した作品を中心に、魅力的な短編作品を紹介していきます。

第17回札幌国際短編映画祭が、劇場上映は10/7(金)~10(月・祝)、オンライン上映は10/21(金)~11/6(日)で開催されます!詳しくは公式HPで!

第16回札幌国際短編映画祭からのオススメ作品

◆2021年11月11日放送 紹介作品

「沈黙」
沈黙は、小さな国の悲しい遺産であり、ホロコースト否認派が議会に戻ってきた今日(こんにち)も続いている。どうすればサイレントマジョリティーに命を吹き込むことができるのか。この終わりのないテーマをおよそ23分に詰め込まれています。

監督:ユライ・シュテプカ


「乳首囁き師」
モーリス・サンダースは以前、特殊な職業に就いていました。その名も「乳首の囁き師」。引退して10 年以上の時を経て今、ある人物がモーリスにもう一度会いたいと接近して来ます。その人物の目的とは、そして乳首囁き師とは。

監督:ヤン・ヴァン・ダイク


◆2021年9月23日放送 紹介作品

「THE LETTER ROOM」
心優しい刑務官が手紙室に異動してきたことで、彼はやがて受刑者の個人的な事情に巻き込まれていく...。

出演:オスカー・アイザック 他
監督:エルヴァイラ・リンド


「Migrants」
地球温暖化の影響で追放された2頭のホッキョクグマ。彼らは旅の途中でヒグマと出会い、一緒に暮らそうとする。

監督:Zoé Devise  Hugo Caby  Antoine Dupriez  Aubin Kubiak  Lucas Lermytte


「Black Summer」
2019年から2020年にかけて発生したオーストラリアの山火事は、半年以上にわたって続き、2,400万ヘクタールの土地を焦がし、30億匹の動物を殺し、オーストラリアの生物多様性を永遠に変えてしまった。写真家のマット・アボットは、この災害の規模の大きさを撮影しようと炎と戦いながらカメラを回し続けました。

監督:Chris Phillips


◆2021年9月9日放送 紹介作品

「6 LEGS」
  • 6 LEGS
母親、父親、子どもが、暗い箱の中に。 子どもは断続的に咳を。母親は「なぜこんな状況になってしまったのか?」と問い、父親は「オレもよく分からない。」と。遠くから爆撃音が鳴る。いったい何が起きているのか?

出演:MEGUMI 堀部圭亮 木村皐誠
監督:平林 勇


「クランクイン塩原ン」
  • クランクイン塩原ン
これはエイガ監督が絶滅危惧種にあり「特殊指定芸術家」として国に認定されている世界の物語。
元エイガ監督で、現在は実家の温泉旅館を継いでいる君島映太(足立英)。彼のもとに不穏な刺客がやってきた。シオバラン市役所の片桐善(佐藤貴史)だ。片桐は地元で初開催される映画祭の為、短編を制作してくれるエイガ監督を血眼で探していた。しかし、映太は様々な事情でこのシノギからは足を洗っていた。そして数日後、昔のエイガ仲間も突然、顔を見せ…。全編POV(主観カメラ)で描かれる新感覚ヒューマンドラマが、今はじまる。

出演:足立 英 土井玲奈 垣 雅之 他
監督:筧 昌也


「スナック来夢来人」
  • スナック来夢来人
札幌の片隅にひっそりと佇む「スナック来夢来人」。そこは夢や目標を失った彷徨い人が集まる不思議なお店。そのお店で繰り広げられる奇妙な人間模様と突然巻き起こる奇想天外な出来事。そのお店には歌があり、笑顔があり、夢を応援したい仲間達もいる。是非、一度3000円を握りしめてご来店ください。

出演:磯貝圭子 荒井大輔 田邊 馨 塚本尚紀 吉野由香里 小池秀典 佐藤和美 徳田博憲 徳田円香 他
監督:田邊 馨


過去の札幌国際短編映画祭からのオススメ作品

「GAKI 琵琶法師」
  • GAKI 琵琶法師
    ⓒ ReikoYokosuka
第4回札幌国際短編映画祭 日本人初のフィルムメーカー部門 グランプリ受賞作品

<内容>
餓鬼が奏でる音楽を繊細かつダイナミックに表現した墨絵のアニメーション作品。作画枚数はおよそ1900枚。和紙に描いた墨絵を一枚一枚スキャナーで取り込み、パソコンでアニメーション化。電信柱など現代的なものを取り入れているのもこの作品の特徴のひとつ。

◆2021年3月18日放送

2020年の札幌国際短編映画祭からのオススメ映画

◆2021年2月18日放送 紹介作品

「カメラは止まったまま」
  • カメラは止まったまま
    ©2020 Yui Wakita / Watana Besta SOCIAL club / Kimitaka Nishio / Taichi Kanouchi / Daichi Nogawa
2020年の札幌国際短編映画祭「アミノアップ北海道監督賞」受賞作品

<内容>
映画監督を目指す慎平と女優を目指す頼。頼は慎平の撮る映画に出るのが昔からの夢だった。しかし慎平は夢を語るだけで、実行に移せないまま頼にどやされる毎日。どうしたら止まったままのカメラは動き出すのか。

◆2020年11月26日放送 紹介作品

「私にティッシュをください。」
  • 「私にティッシュをください。」
    © 2019 Please give me pocket tissues.All Rights Reserved.
今年の札幌ショートフェストにおいて、コンペの中で一番再生数が多かった作品に送られる「オンラインファンアワード」と、道内のテレビ局6局が選出する「北海道メディアアワード」をW受賞した作品です。
 
人は些細な事を「きっかけ」にとても重要な発見をし大きな変貌を遂げれることがあります。平凡で退屈な日々を送る独身アラフィフOL「サチコ」。通勤中に、いつも笑顔でティッシュ配りをするお兄さんの姿。何故か毎日自分だけティッシュを貰えていないことに気づきます。いつもどこか傷つく事を恐れ人陰にひっそり潜むよう目立つ事なく生きてきた「サチコ」ですが、今回ばかりは心の内側から今まで潜めていた数々の欲求が覚醒し始めるのでした。
「私はこのティッシュを必ず手にする!」覚醒を始めた「サチコ」と、ティッシュ配りの「お兄さん」、2人の壮絶なティッシュ争奪戦。その争奪戦に隠された双方の過去の思惑から予想外の真実と結末が繰り広げられるアクションコメディです。


◆2020年10月22日放送 紹介作品

「おじいちゃんとたこ」
おじいちゃんがくれたタコ。風がふいて、一緒に雲の世界へ、冒険のたびに出ます。フエルトや毛糸といった温かみのある素材で一コマずつ丁寧に作られたストップアニメーション作品です。

「アトムの血」
画家・黒田征太郎が敬愛してやまない手塚治虫への賛歌として描いたもう一つの物語です。

主人公アトムの声を演じるのは、日本を代表する俳優・松田龍平さん。苦悩と希望との間で引き裂かれる全く新しいアトム像が誕生しました。ナレーションは、松田龍平さんの実の母親であり、
女優・カメラマン・歌手など、幅広く活動を行なう松田美由紀さん。この作品で、親子初共演を果たしました。

◆2020年10月15日放送 紹介作品

「必殺電気料金取立屋」
奇妙なナイトクラブにやってきた、電気料金の取り立て屋。異常な流行りを見せているそのクラブに隠された謎とは?短編映画では珍しい、本格アクション作品!ラストのオチにも注目!

「あかちゃんフクロウのだいぼうけん」
嵐の中で生まれたフクロウのヒナ。巣があった木が倒れ、ヒナは卵と一緒に外の世界に放り出され、そこからヒナと卵の旅が始まる。
この作品は、世界最大規模のアニメーション映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭のオフィシャルセレクションにも選出。たくさん登場する動物たちや自然の中の色彩、なにより赤ちゃんふくろう・シュームの可愛らしさに注目!

◆2020年10月8日放送 紹介作品

「Zwart(ズワート)」
コンピューターに支配され、隠していた欲望が強制的に実行されるという、インターネットの怖さと人間の欲望について考えさせられる短編映画。アムステルダム出身のディレクターが描く個性的なデザインと視覚効果も必見。

「猫、かえる」
突然猫アレルギーになってしまった、かつての恋人のもとへ猫を引き取りに行った事からはじまる人間ドラマ。

詳しくは、こちらでチェックを!

「そうして私たちはプールに金魚を、」

2012年夏、あかね(湯川ひな)、たみこ(松山莉奈)、まゆ(菊地玲那)、りょうこ(西本まりん)の4人は、埼玉県狭山市にある中学校のプールにおよそ400匹の金魚を放す。彼女たちは口々に「キレイだと思って」などと無邪気に供述するのだった。だが、彼女たちがそのようなとっぴな行動に出たのには、別の理由があり……。

◆2020年9月17日放送
監督
長久允
公開

「狸詣り」

札幌・中央区にある狸小路商店街。5丁目には8つの徳を持つといわれる狸の地蔵が祭られており、今日も悩みを抱えた人がここを訪れます。商店街の食堂の店主・洋次は、のっぴきならない事案に悩まされていました。その悩みをたまたま聞いてしまった息子の幸雄はある決心をしますが…狸地蔵にまつわる「下ネタ人情劇」です。

◆2020年9月3日放送
監督
常松英史
公開
公式サイト

「ODYSSEY」

  • ODYSSEY
    ©︎GEOGRAMS Co., Ltd
ODYSSEYは北海道の名付け親・松浦武四郎の足跡を実際に旅してめぐり、各所の現在を捉えた作品です。

私たちが住む北海道を空から眺めた時、そこから見えたものは、ダイナミックで変化に富み、心から美しいと思える景色の数々でした。
映像は冬の雪山から始まり、徐々に季節を進めていきます。流氷や朝日、その地に暮らす動物や建物がカメラに収められ、北海道を象徴するモチーフが作品を彩ります。

◆2020年7月23日放送
監督・撮影
伊藤広大
公開
公式サイト

「my little guidebook」

  • my little guidebook
    © northtokachi-travel.com
「十勝の魅力を海外に発信したい」 その思いを持った十勝の有志が集まって制作した短編映画。
台湾人の旅行者を主人公にし、外国人から見た十勝の魅力が綴られる。主人公は台湾の旅行会社で働く新人女性社員チィチィ。まだ台湾では知られていない観光地を探るために十勝を訪れる。
初めて訪れる土地で、地元の人たちから沢山の事を学び、自然の豊かさを全身で感じ取る。“誰もが知る有名な観光スポットよりも、自分の目で見て、体験した事が何よりの観光になる“ そのことに気づいてから、不安だらけだったチィチィの表情が、少しずつ変化していく。

◆2020年6月25日放送
監督
逢坂芳郎
公開
公式サイト

「生きとし生けるもの」

  • 生きとし生けるもの
    (C) 2017 ONE DREAM PICTURES
北海道の自然と野生動物の映像だけで構成された映画「生きとし生けるもの」。北海道で生まれ育った監督が、およそ5年の歳月をかけて完成させたネイチャードキュメンタリー。この作品の魅力は“ありのままの動物たちの姿”。動物の仕込みや餌付けなどは一切なく、人前ではしない仕草や行動、野生で生きる姿が、そのまま映像に収められています。

◆2020年6月11日放送
監督・撮影
今津秀邦
公開
81分オリジナル版 2020/6/1〜6/30 毎日上映
知床自然センターメガスクリーンKINETOKO
「知床の冒険」「THE LIMIT」7月中旬予定
公式サイト

「ワイン畑クロニクル」

世界最古のワイン製造法に挑む北海道のワイン農家、近藤良介さんの挑戦を追ったドキュメンタリー。ブドウ畑を耕すのに馬を使ってみたり、畑を雑草でいっぱいにしたり、地中に埋めた大きな甕(かめ)でワインを醸造したり…収穫や仕込みの時期になると、その独特なワイン造りに魅せられたボランティアが、北海道だけでなく全国からやって来る。(およそ10分)

◆2020年5月14日放送
監督
山田裕一郎
出演
近藤良介
公開

「私の中のハリネズミ」

  • 私の中のハリネズミ
    ©︎leciel films
北海道発信の全国でも活躍する絵本作家/画家 SORAさんの、アーティストして、表現者としての葛藤や夢を描いたドキュメンタリー短編映画。2018年の札幌国際短編映画祭で北海道メディアアワードを受賞。(33分)

◆2020年4月30日放送
監督
中鉢貴啓
出演
SORA
公開