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引退馬の象徴に…ナイスネイチャ「メモリアルドネーション」目標額2500万円21時間で達成!

【動画】ナイスネイチャが切り開いた引退馬の未来

2023年5月に35歳でこの世を去った元競走馬「ナイスネイチャ」の誕生日にあわせて、引退馬協会が実施している「メモリアルドネーション」が、開始21時間で目標額の2500万円を達成し、話題となっています。

根強い人気を博したナイスネイチャ

北海道・日高の浦河町の渡辺牧場で生まれたナイスネイチャは、1990年代に活躍し、重賞レースを4勝したほか、有馬記念では3年連続3着となり「ブロンズコレクター」と呼ばれ、現役引退後も根強い人気を博していました。

種牡馬からも引退した後しばらくして、NPO法人「引退馬協会」の里親制度のもと、余生を過ごすことになり、会員をはじめとする多くのファンに愛されました。

近年はスマートフォン向けゲーム「ウマ娘プリティーダービー」に登場する同名キャラクターのモチーフとして、現役時代を直接知らない若い世代にも人気となっています。

集まった寄付で引退馬を支援

引退馬協会は、2017年からナイスネイチャの誕生日の4月16日にあわせ寄付を募る「バースデードネーション」を実施し、これまでに総額約1億8000万円の寄付が集まりました。

これまでに集まった寄付は、ほかの引退馬の飼育費や医療費、競走馬を乗馬用に再トレーニングする「再就職プログラム」などに使われ、現在までに54頭が新たな「馬生」をスタートさせました。

わずか21時間で目標額を達成

引退馬協会は、ナイスネイチャが切り開いた支援の道を継続するため、2024年も「メモリアルドネーション」として寄付を募ることを決め、4月16日から寄付キャンペーンを始めましたが、開始からわずか21時間で目標額の2500万円を達成しました。

19日現在、寄付総額は4300万円を超えていて、引退馬の支援につながる寄付がどこまで広まるか、SNSなどで話題となっています。

引退馬協会の担当者は、STVの取材に「どれだけの人に寄付してもらえるかわからず、目標が高すぎるかと思っていたが、楽しみにしている人が多くて驚いた。ナイスネイチャの存在の大きさを感じています。たくさんの方にご支援いただき感謝しています」と話していました。

また、ナイスネイチャの故郷「渡辺牧場」の渡辺健太さんは「死後も忘れないでいただけることがナイスネイチャともども非常にうれしい。馬に携わる身として皆さんの気持ちが継続していることを心強く思います」と話していました。

「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション」は5月15日まで、下記のサイトから寄付することができます。

https://syncable.biz/campaign/5937

04/19(金) 13:08

北海道